山歩き日 2023年1月3日
雪の伊予富士はどうなんだろう?
さて今回も過去の山旅の記録を綴ります。
2023年の正月休みに訪れた、伊予富士の記録。
伊予富士は何回か登っていますが、冬季は初挑戦。
いつ来ても何回登っても感動してしまう、四国の名山は雪を纏うとどうなってしまうのか。
結果は冒頭の画像でもお分かりだと思いますが、とにかく最高でした。
登山口
登山口はいつもの寒風山トンネル登山口から。
まずは桑瀬峠まで登り、分岐を左へ向かう、通常の伊予富士ルートで向かいます。
ちなみに右へ進むと寒風山〜笹ヶ峰。
最高の登山日和
駐車場から朝焼けが綺麗です。
風もなく、最高の雪山ハイキングになりそうな予感。
7:30 登山口。
しっかり雪も残っていそうで楽しみです。
ちなみに登山口から奥へ進む林道(UFOライン)は冬季は閉鎖(例年11月下旬〜4月中旬まで)となります。
まずは1時間程度、桑瀬峠までの登りです。
このルート、後半は緩やかになりますが取り付き直後が結構急です。
チェーンスパイクやアイゼンを装着して慎重に進みます。
早朝の新鮮な空気と木漏れ日、そして雪を踏み締める音を楽しみながら登ります。
樹林帯を超えて笹原の稜線付近まで登ってきました。
ん?
登山口では全く見られなかった、重苦しい雲が上空を支配しています。
8:30 桑瀬峠に到着。
登り初めの雰囲気から一変。
峠をガスが包み、陽の光は一切届かなくなりました。
これから向かう伊予富士方面。
・・・・・。
まるでホラー映画のオープニングのような、これでもかと言わんばかりの曇天です。
とりあえず先へ進む
天気予報では快晴予報となっているので晴れる事を信じて進みます。
まあ、しかし。
こういう雰囲気も実は好きだったりするのでこれはこれでアリかなとも思いながら。
真っ白で何も見えない訳ではないですしね。
太陽の力は偉大ですね。
陽の光が届かなくなると途端に寒く感じます。
ブナも寒そうです。
プチスノーモンスターを発見。
この日は四国の山らしくない積雪量でした。
ここまでしっかり雪がある時に登れたのは幸運でした。
あとは天候のみ。
なんとか回復してほしい〜〜
定番の稜線越しに伊予富士が望めるポイントまでやってきました。
本来なら伊予富士が正面に鎮座しているのですが、すっかりガスの中。
なかなか回復しません。
と思っていると。
少し明るくなってきました。
ガスが薄くなってきている??
そうかと思うとまた暗くなったり。
晴れるのか?
晴れないのか?
瀬戸際の攻防が続きます。
そして遂に。
まるで緞帳が上がるようにサーっとガスが晴れた瞬間、瀬戸内海と青空が覗きました。
慌てて構図も何も考える間も無くシャッターを切っていました。
この時は本当に嬉しかったですね。
頂上が見えてきました。
あと少し。
ガスもどんどん薄くなってきています。
これは期待が持てる。
頂上への最後の急登もこの通り。
青空の中を登ります。
ちなみに四国三大急登にも数えられる、頂上直下の急登ですが積雪期はしっかりした装備をおすすめします。
条件にもよるでしょうけど、チェーンスパイクでは少し頼りないかもしれません。(特に下り)
頂上へ
10:30 頂上着。
石鎚方面はガスの中。
そして安定の頂上看板撮り忘れ。
登山で動画と写真を両方やるとどちらも撮り忘れが多発しがち。
そしてどっちも中途半端になりがち。
まあワタクシの能力が低スペック過ぎるせいなのかもしれませんが・・・
最近はやっぱり写真がいいなぁと思い始めています。
そのうちフィルム復活か・・・
けど高いのよね〜〜フィルム。
歩いてきた稜線。
左奥の最低鞍部が桑瀬峠。
寒風山、笹ヶ峰はガスの中ですね。
個人的には四国が誇る美稜線の一つです。
稜線を望遠レンズにて。
確かこの時はGFX50RにPENTAX645の150-300mmレンズで撮りました。
素晴らしく解像するレンズ。
難点はめちゃくちゃ鏡胴が長いこと。
なので見た目が変態です。
そして大きすぎて山には持って行きにくい。
正面のぽっこり山が西黒森(1861m)
ガスで見えませんが、左奥に瓶ヶ森があるはずです。
南側。
金色に輝くのは遥か土佐湾です。
360度完全に見渡せます。
比較的簡単に登れて、この景色が楽しめるなら伊予富士が大人気なのも頷けます。
途中までガスの中だったおかげでこの時間でもまだ樹氷がたっぷり残ってくれています。
モノクロで。
質感表現にはやっぱりモノクロが良いですね。
下山
さて名残惜しいですが下山開始です。
ショッコルはこの日はチェーンスパイク。
山頂直下はちょっと怖かったみたいです。
行程の大部分はチェーンスパイクでも全く問題ないですが、山頂直下のみ要注意です。
すっかり晴れました。
せっかくの写真なんですが、奥の寒風山が見切れています。
今度はしっかり。
寒風山、笹ヶ峰、ちちやま、冠山、平家平へと続く稜線。
振り返って伊予富士。
本稜への取り付き辺りから。
振り返って伊予富士パート2。
ここも往路ではガスで何も見えませんでした。
いやぁ、改めて良い山ですね、本当に。
振り返って伊予富士パート3。
伊予富士といえばやっぱりここからですかね。
多分これから何回も伊予富士に登る事になると思いますが、このアングルからの写真は必ず撮るはずです。
それぐらい好きなポイント。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ではまたどこかの山で。