山歩き日 2020年3月22日
何回このくだりを書いただろう。
またしても。
なぜいつもこうなんだろうか。
一週間働き尽くして、ようやく迎えた日曜日。
平日はいつでも恨めしいほど晴れているのに、なぜか貴重な、そのたった一日の休日、その日だけに忽然と姿を現す青い傘マーク。
まったく、毎週毎週。
まるで嫌がらせのように襲ってくる。
いい加減にしてほしい。
ワタクシが嬉し恥ずかし厄年という事を割り引いても、ちょっとおかしいぐらいの休日雨率の高さ。
困ったものである。
今回の山旅はそんな天候の中決行された。
実は前週も登山計画があったのだが、雨予報のため今週へスライド。
今週もまたまた傘マーク登場で大変悩んだのだけど、この調子ではいつ山へ行けるのか分からないので無理やり決行である。
行き先は千本森。
四国東部の巨大な杉の森で有名な山だ。
四国百名山にも認定されていて、いつかは訪れたいと思っていた。
立派な森のおかげで展望はあまり良く無いみたいで、どうせ展望が望めない雨の山歩きにはぴったりなのではとの計算。
重厚感のある鈍い鉛色の空色に雨霧が立ち込める深い森を静かに歩く・・・
うーむ、それはそれで悪く無い。
いい写真が撮れそう。
では出発。
Google マップで見る
安田川沿いを馬路村に向けて北上。
魚梁瀬ダム湖の大橋を渡り、さらに北上すると登山口。
道幅も極端に狭いところはなく、普通の舗装路なので安心。
登山口では5台程度の駐車スペースとトイレがある。
9:41 登山口。
なぜか空が明るい・・・
上空は青空が広がっている。
予報では曇りのち雨。
確かに本格的な雨は午後からでこれから悪化する予定ではあるが、あまりに快晴すぎやしないか。
雲ひとつない。
当初の予想とはかけ離れている・・・
まあ山に来て晴れている事を恨むのも変な話。
とりあえず傘もザックにつめて出発である。
すぐに千年橋という吊橋を渡る。
しっかりした作りで安心。
橋を渡るといきなり大杉のお出迎えである。
まるで門番のように仁王立ちする橋の大杉。
大きい。
遥か上空までまっすぐ伸びている。
周りにも大木が乱立している。
今回も同行はT。
山の中は杉の大木がどこかしこに点在している。
どれもこれも背が高い。
なので道中すぐこんな感じになる。
翌日首が痛くなりそう(°▽°)
それにしても天気が良い。
予想と違って明るい森歩き。
10:27 親子杉へ到着。
ここでもこうなる。
左のヒョロヒョロとした方が子どもなのか・・・?
周囲にはベンチ。
休憩にぼっちり。
魚梁瀬杉の表皮を激写。
ペリペリ剥ぎたい衝動に駆られるが、我慢我慢・・・(°_°)
切り株に立つT。
それにしても本当に杉の大木が多い。
千本山と呼ぼれるのもうなずける。
藩政時代に良質な杉材として伐採された後、厳重に管理されながら再生した森が現在の姿だという。
温暖で屋久島にも匹敵する降水量を誇る気候もこの森の姿を作る手助けとなっている。
もし伐採を免れていたらさらに巨大な姿となっていたのだろうか。
親子杉からは傾斜は緩やかになる。
そしてさらに杉が増えてくる。
どんどん深くなる森。
ふかふかの苔。
陰影が美しい。
うおーい、山でタバコは危険(°_°)
現在ならコンプライアンスに牴触するだろうの看板発見。
乱立する杉。
あっ、そういえば途中で鉢巻落としなるポイントも通過。
11:24 傘杉堂に到着。
山頂までのほぼ中間地点。
まゆみ杉。
名付けの親は一体?
彫りの深いお顔。
これまた大変まっすぐに伸びた幹。
展望台もある。
魚梁瀬ダム湖が見えております。
休憩もほどほどに先へ進むと現れる倒木。
斜面に突き出した先端までは行けそうにない。
立派なアート根っこ。
根っこ、大好きです。
つい撮ってしまう。
いい感じに光が当たってたので。
重厚感半端ない。
11:55 雨量観測所に到着。
ここで間違えて階段を登ってしまった。
正解は登らず、そのまま直進。
トラバース道を通過して。
一部慎重に進むべきポイントもある。
崩落の展望ポイント。
甚吉森の方が見えているのかな?
あまり端っこの方へは行かないように。
すぐ崖になっている。
12:35 ついに頂上到着。
何気に3時間も掛かってしまった。
コースタイムは2時間10分・・・^_^;
まあ撮影休憩もあったしね・・・と言い訳・・・。
下調べ通り眺望は望めない。
昼ごはんは傘杉堂で取ることにしてすぐに移動。
近くにヒメシャラの群落。
これまたアートな木。
遠目には鈍く光っているように見えた。
葉っぱ。
本当に深い森ですな。
13:40 傘杉堂に到着。
ようやく昼ごはん。
腹へった〜〜^_^;
今回は新兵器投入。
ベタではありますが、バウルーでホットサンド。
コンビニで揃えた具材で簡単調理。
と、コーンポタージュ。
ワタクシが調理中、Tは完全に寛ぎモード。
寝てる。
そして。
ワタクシは完成したホットサンドを撮り忘れる。
しっかり休憩をとり、下山開始。
行きがけにはまったく気づかなかった、撮影ポイント。
朽木更新の名残。
15:24 下山完了。
正直森を歩いている時は杉の多さに少し飽きて来ていた。
どれもすごい大木なのだが、あまりにどこかしこで目につくのですぐ飽きるというか、慣れてしまう。
でも下山して、今こうして撮影画像を見直していると、その凄さが身に染みてくる。
本当に貴重で、素晴らしい森歩き体験だった。
展望もないし、登山口までのアクセスも便利なものではない。
だから再訪しづらいけど、機会があれば。
なんだかんだで雨に降られずにすんだ今回。
当初考えていた、雨に煙る巨木の森撮影として訪れるのもいいかもしれない。
では、また。