森の旅 

To the world where you've never seen.

横倉山 雨煙に包まれた荘厳な社の森を行く

約6分


山歩き日 2021年6月12日

久しぶりに横倉山に行ってみた

今回のお山は高知県越知町の横倉山。
高知県在住の山好きなら必ず一度は登っているであろう、メジャー低山。
ワタクシも大好きな山で過去3〜4回くらいは登っている気がする。
標高こそ1000mにも満たない山だが、鎖場あり、豊かな植生あり、展望ポイントもあるし、歴史を感じる荘厳な神社など小粒ながら山登り魅力がギュッと詰まった、素晴らしい山だ。
更に高知市内からも近い上に(車で1時間ちょい)登山口も複数箇所あり、自分のレベルや気分に応じてルートが選べるのも魅力的。
各登山口にトイレもあるし、登山道もしっかり整備されていて歩きやすい。
本当、なんてハイカーにとってなんて至れりつくせりの山なんだろうか。
人間で言うところの出来杉くん状態。
とにかく完璧。

超〜〜暗い(笑)登山模様を動画でもどうぞ ↓↓↓

登山口は3個所あり

国道33号から横倉自然公園の看板に従って山へ入るとあとは道なりにどんどん高度を上げる。
登山口/駐車場は大きく分けて3個所ある。
手前から第一、第二、第三駐車場とネーミングされている。
一般的には第一駐車場からスタートし、かぶと嶽、山頂経由のち、第二駐車場へ下り、車道を第一駐車場まで戻るルートがおすすめだろう。
冒頭に書いた横倉山の魅力全てを味わえるのがこのルート。
ワタクシも過去の訪れた時はこのルートで登った。
第二、第三からのルートは杉原神社経由で最短距離で山頂が踏めるルート。

どの登山口にも舗装された広い駐車場&トイレがある。
もちろん全面舗装路なので安心。
ちなみに伊野インターから1時間で到着できる。
最寄りのコンビニは越知町のローソン、更にサンプラザというスーパーマーケットもある。

雨の中スタート

第二駐車場

さて今回の山登りだが、天候は生憎の雨。
それもまずまずの強度で降っている。
普通なら登山なんてせずに速攻家に帰りお菓子でも食べながらゴロつく場面。
だが今日はわざわざ雨予報を承知でやって来ている。
実は数日前に突然閃いた、雨の森を撮りたいモードから抜け出せずに本日を迎えている次第。
雨煙に包まれる、神秘的な森を撮りたい。
ただこの雨で無理は出来ないので、鎖場などがルート上にある(迂回路あり)第一駐車場からのルートは諦め、第二駐車場スタートとする。

GFX50R+GF30mmF3.5

鳥居をくぐって登山スタート。
正直言って不気味だ。
薄暗いし、苔むした鳥居が【あなたの知らない世界】感を最大限に演出しており、ドンピシャ世代のワタクシはちょっと躊躇してしまう。
とりあえず無駄に咳払いをしながらスタート。
本日はGFX50RにGF30mmとPENTAX120mmマクロの2本セット。
今回の山登りは先日購入した120mmマクロのテストも兼ねているのだが、この雨ではレンズ交換もままならないような気がする・・・
とりあえず防塵防滴のGF30mmをつけて出発。

GFX50R+GF30mmF3.5

早速現れた雨煙に包まれた、幻想的な横倉の森。
そうそうこの感じ。
こんな雰囲気が撮りたかったのだ。
不思議とカメラを除いていると不気味さもあまり気にならなくなってきた。

GFX50R+GF30mmF3.5

参道はしばらく石段が続く。
先日訪れた、御在所山よりはずいぶん緩やか。

GFX50R+GF30mmF3.5

相変わらず雨は降り続いている。
もちろん他に人はいない。
雨音を聞きながら薄暗い森を先へ向かう。

GFX50R+GF30mmF3.5

湿度はMAXだが気温が高くないおかげか、そこまで不快ではない。
ただコバエと藪蚊が多い。
出発前にこれでもかと振りまいた虫除けスプレーも雨に流されたのか、あまり効果を発揮していない。

GFX50R+GF30mmF3.5

撮影はなかなか厳しかった。
基本手持ちなのだが、森の中が暗すぎて手振り補正もない上にレンズも開放F3.5ではISO感度を上げるしかない。
ギリギリまでSSを落として息を潜めてそっと撮る。

GFX50R+GF30mmF3.5

やがて夫婦杉に到着。
左側の寄り添う2本が夫婦杉。
少し離れてもう一本はいったい何者・・・

巨杉に囲まれた杉原神社

GFX50R+GF30mmF3.5

あっという間に杉原神社へ到着。
夫婦杉クラスの巨大な杉が境内を取り囲んでいる。
実はこのアングルの写真は第一駐車場からのルート上にあるかぶと嶽から杉原神社への道上から。
第二駐車場からだと、ちょうど写真の右側から鳥居に出合う形となる。

GFX50R+GF30mmF3.5

雨霧に煙って荘厳な雰囲気。
今写真を確認しながらよくこんな雰囲気の所へ一人で行けたなぁと実感中。

GFX50R+GF30mmF3.5

境内の巨大な杉。
樹齢600年を超えるとか。
いつ見ても圧倒される。

GFX50R+GF30mmF3.5

境内裏の彫刻。
明治時代の作品らしい。

GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro

ここからマクロレンズに交換。
寄ってみると少し怖いね・・・

GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro

雨も一向に止む気配がないので境内でウロウロ撮影したり、雨宿りしたり。

GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro

先日導入したPENTAX645の120mmマクロのテストだが、雨でかなり暗い上に手ブレ補正なしの手持ち撮影なのでなかなか難しい。

GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro
GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro

ピントが甘めな写真が量産される(°▽°)
ただ描写力は十分だと思う。
山でもしっかり戦力になりそうだ。

GFX50R+PENTAX A645 120mm F4 macro

小一時間はいただろうか。
ようやく杉原神社を後にする。
雨も一向に止まないし、もう今すぐ帰ってもいい気分。
だがこの先にいつも撮っているウラジロカシの古木があるのでとりあえずそこまでは進んでみる。

横倉の森の主に会う

GFX50R+GF30mmF3.5

やがて姿を表したウラジロカシ。
苔に包まれた独特な形状が圧巻。
凄い存在感だ。
勝手にワタクシはこの木を横倉の森の主と思っている。

GFX50R+GF30mmF3.5

いつ来ても同じアングルでついつい撮ってしまう。
この木だけは動画カメラにつけていた三脚をGFXに付け替えてしっかり低ISOで撮影。
やっぱ中判のメリットを最大限いかすには三脚はあったほうが良いなぁ・・・

GFX50R+GF30mmF3.5

ウラジロカシを撮り終えたが、やはり頂上へのモチベーションは全く復活する事なくそそくさと下山する事に。
今日はもう充分デスよ。 

初めての狙っての雨登山だったけど、まあ基本的に山登りは晴れた方がもちろんいいね笑
レンズ交換一つにしてもなかなか厳しいし、色々気にしながら歩くのが億劫になってくる。
特にワタクシのように写真も動画も撮りながらだと余計そう感じる。
しとしと雨の雰囲気は好きだけど。

横倉山は相変わらず素敵だった。
カブト嶽も鎖場も頂上も踏めなかったのでいささか消化不良ではあるが、素晴らしい森の写真を撮る事ができた。
次は晴れた時に来よう笑

ではまたどこかの山で。




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