山歩き日 2021年10月17日
※今回は前置きが絶望的に長い為、本編へお急ぎの方はこちらからお願い致します。
↓↓↓
本編へ。
2021 秋山シーズン開幕!!
ついに来ました、みんな大好きな紅葉シーズン。
ネット上では色んな山でこれでもかと紅葉を楽しむ人々で溢れかえっている。
仕事中でも寝ていてもウ○コしていても。
次から次へと、うっとりするぐらい素晴らしい写真がタイムラインを流れてくる。
本当にすごい。
なんでみんなあんな良い写真が撮れるのか。
いや、なぜあのような完璧なタイミングで登山ができるのか。
前世で何か、恐ろしいほど徳を積みまくってきたのか。
とにかく羨ましい。
ワタクシの中にメラメラと羨望と嫉妬の大波が押し寄せてくるのがハッキリと分かる。
次はワタクシの番だ!!
意を決したワタクシは石鎚山系の名峰、筒上山に標準を定める。
あえてメジャーな石鎚へは向かわない。
中日今中のカーブのようなひねくれ具合を発揮して対岸の筒上山から石鎚の紅葉と、筒上山自身の秋山を二重取りする大計画だ。
さらには前日入りし、朝駆けをかまして星空、朝日までGETしようという、欲張りにも程がありすぎる充実プラン。
我ながら完璧すぎて涙が出そうになる。
いざ参ろう。
2021年、秋山開幕である!!
大問題発生!!
土曜日夕刻。
筒上山登山口である、土小屋を目指すワタクシ。
トヨタのCMで有名になったUFOラインを進む。
例年11月末〜4月中下旬まで冬季封鎖されるので今年通行できるのもあとわずか。
ガスが多いが時折晴れ間も覗いたりして明日の登山への期待値がどんどん高まってくる。
今回初導入した【samyang 12mm f2】
x-t4用である。
用途は動画、そして星景用。
もともと3万円代で新品が買えるぐらいの格安レンズ。
ケチってヤフオクでGETしたところピントリングの動きが悪い。
ピントがきていない訳ではなさそうなのでなんとか使えそうではあるが。
硬いのだ、リングが・・・。
瓶ヶ森登山口まで来た。
土小屋まであと少し。
先ほどより雲量が増している。
まあ明日に向けて天気予報は回復気味。
なんとかなるでしょうよ。
しかしここで大問題発生。
X-T4でタイムラプスを撮っている間、伝家の宝刀GFX50Rの電源を入れるワタクシ。
中判画質で石鎚を撮りまくってやろうと気合十分。
しかし。
起動しない50R。
故障か!?
何回繰り返してもうんともすんとも言わない。
完全拒否。
ワタクシの写真に対するマグマのような熱い思いは全く50Rには伝わらない。
なぜだ??
ここで冷静になって考えてみると、昨晩居間のコンセントに充電器を接続した情景がうっすらと脳裏に浮かぶ。
そういえば。
回収してないな、バッテリーを!!
そういえば。
異様に軽いな、この50Rは!!
・
・
・
・
・
どうしよう。
明日の登山は X-T4だけで登るか。
いや。
X-T4はあくまで動画用。
予備バッテリーもないし、写真+動画で1日は厳しいだろう。
なにせ明日は最高の紅葉登山の予定だ。
シャッターチャンスは天文学的に増えるだろう。
またとないシャッターチャンスを指を咥えて待つだけになるのは避けたい。
戻ろうか。
片道3時間の道のり。
ほぼゴール間近から引き返しなので往復6時間。
現在時刻は17:30。
明日の朝にはまだ間に合う。
同行予定のショッコルとも朝合流予定となった訳だし。
夕方登山口でのんびり食べる予定の高級焼肉も買ってはいるが。
それは置いといて。
戻ろう。
そしてもう一度帰ってこよう。
この約束の地へ(`ω´)キリッ
なんとしても明日の紅葉登山を心底楽しむのだ!!
絶望の朝・・・そして
長かった。
日付が変わるギリギリに土小屋登山口へ到着したワタクシ。
途中あまりにも眠いので30分ぐらい仮眠したり、道の駅で車内焼肉したりしながらようやく到着である。
かなり換気したのにまだ車内には焼肉臭が充満している。
周りがガスっぽいし、風もまあまあ強い。
けどそんな事はどうでもいい。
とにかく眠すぎる。
眠らせてくれ。
寝袋を取り出し、一瞬で眠りにつく。
翌朝7:00。
添付したYouTubeを見てくれただろうか?
あまりの絶望感に写真を撮り忘れてしまって一枚もデータが残っていない。
なぜいつもこうなのだ。
爽やかな秋晴れ紅葉ハイキングの予定だ、本日は。
修行僧のような苦行予定は全くない。
うす水色の秋晴れの空の元、色づく木々を愛で、森の匂いに癒され、パノラマビューの絶景に心を震わす。
その予定なのだ。
その為に往復6時間+3時間かけて戻ってきたのだぞ??
それはないだろう。
前世でモテすぎた罪でなかなか上手くいかない今の人生には慣れっこではあるが。
今回はやりすぎだろう、絶対。
失意の内に登山中止が決定される。
そそくさと下山。
※もちろんここでの下山とは車で標高を下げるという意味である。
ショッコルと【道の駅木の香】でおでんと熱々の蕎麦の朝食を食べ、解散。
目の前が曇っていたのは熱々の蕎麦の湯気だけのせいではないだろう。
工石山へ寄り道
いよいよ本編。
結局そのまま自宅へ向かっていたのだが、下界は徐々に天候が回復。
居ても立っても居られなくなり、急遽お久しぶりの工石山へ寄ってみることに。
標高的には紅葉はまだまだ先だろうけど、とにかく山を歩きたい。
GFX50Rの電源をオンにしたい!!
せっかくなのでまだ歩いた事がなかった、妙体岩からのルートで登ってみることに。
工石山青少年の家から車で約10分程度で登山口に到着。
看板などはない為注意が必要。
付近にちゃんとした駐車場もなく、通行の妨げとならないように路肩に駐車。
今回のルートは合計3km弱の超お手軽周回コース。
気を取り直して出発である。
巨大な妙体岩
さて今回の妙体岩ルート。
ワタクシにとっては初めてのルートである。
工石山といえば青少年の家を起点に南回りと北回りのルートがあり、ほとんどの人がこちらを登る。
実際この日も青少年の家には多くの登山客の車が見受けられた。
だが妙体岩ルートで出会ったのはたった2組だけ。
まあ頂上まで600mしかなく、山登りとしては物足りないのかもしれない。
比較的新しい鳥居をくぐって入山。
よろしくお願いします。
すぐに看板。
予定では頂上踏んだのち、サイの河原経由でここまで戻る予定。
約10分、急な階段を上り詰めるともう妙体岩。
めちゃくちゃデカい。
写真では伝わりにくいけど。
ぜひYouTubeで見て欲しい。
なるほど、昔は土佐湾の船が目印にしただけはある。
岩の先端は見上げた遥か先にある。
木立の奥に土佐湾が広がっている。
岩の基部には祠がある。
境内には秋の風物詩、リンドウが沢山花を咲かせている。
いつもこのブルーに癒されている。
ワタクシの心のように透き通るブルー。
実はこの妙体岩、登れるらしいのだが。
もちろん登らない。
というか登れない。
高所恐怖症&無装備のワタクシに、このほぼ垂直の岩は絶対無理だ。
迷わず右側の巻道を進む。
一瞬ガラガラ岩で歩きづらいが、すぐに階段の道になる。
豊かな森
周囲は豊かな自然林の森。
森歩き。
楽しい。
本当に楽しい。
写真撮ったり動画撮ったり全くペースが上がらない。
こんな深山の雰囲気の森歩きが高知市から1時間も掛からず楽しめるとは。
贅沢ですな。
こんな巨大スギにも出会える。
凄い。
この木を見られただけでも本当に来て良かったと思えてしまう。
工石山 頂上〜北の頂
ほぼ1時間かけて頂上に到着。
まあ余り参考にはなさらずに。
ワタクシのカメラ休憩が長すぎたので。
普通に歩けば30分程度で登れるのではないかな??
頂上では二人組が休憩中。
驚いた事に見晴らし抜群の展望台が解体されていた。
木製だったし、老朽化の為だろうか?
再建されるのかな?
ちょっとずつ色づく植物たち。
この頃には晴れ間が覗いたり、急にパラパラ雨がふったりと目まぐるしい天候に。
相変わらず風は強いままだ。
頂上からほんの数分で北の頂へ辿り着く。
看板には石鎚山も見える事になっているが、雲に遮られ確認できない。
サイの河原へ
気分的にも天候的にも頂上でゆっくりする気にはならず、先へ進む。
一旦頂上へ戻り、南側ルートをサイの河原へ下る。
それにしても被写体に困る事はない。
豊かな森にずっと包まれている。
本当に最高。
【天空の窓】へ到着。
岩へ張り付いた根の隙間から空を覗く事ができる。
その窓よりこの根の生命力に圧倒される。
さらに降って【風の谷】へと到着。
素晴らしいネーミングセンス。
絶対あの”風の谷”でしょう。
岩の上からは遥か太平洋がくっきり。
展望台が無くなったため、頂上より見晴らしは良い。
やがてサイの河原へ到着。
高知市中心域を流れる鏡川の源流ともされている。
いつもながらそんなに水量はない。
ここはいつ来てもこんな感じ。
大雨の後は増えるのだろうけど。
下山開始
サイの河原に別れを告げ登山口へ向かう。
相変わらず良い森すぎてカメラ休憩が多くなり、なかなか進まない。
道は整備されているものの、ほとんどの行程がトラバースなので慎重に進むに越した事はない。
そしてあっという間に無事下山。
もちろん当初の予定(筒上山)に比べると規模は小さくなってしまったが十分楽しむことができた。
距離も高低差も優しいので初心者の方にもおすすめです。
ただし展望箇所などの見所はやっぱりメインルートの青少年の家からの方がいいかもしれない。
なんだかんだで無駄に往復6時間の深傷もしっかり癒してくれた良い森だった。
やっぱり工石山、最高です。
次回こそ。
青空の元、最高の登山を夢見て。
では、また。