森の旅 

To the world where you've never seen.

滑床渓谷 無念!三本杭登山の巻

約7分


川歩き日 2018年10月8日

私は焦っている。
現在の時刻は朝の3時45分。
完全に寝過ごした。
本日は行楽シーズン真っただ中の3連休最終日。
もちろん下級サラリーマンの私にとってはようやく時間が取れたのがこの最終日だけになってしまったのだが。
そんな貴重な休日、例によって朝駆け撮影登山に行く予定なのに45分も遅れてしまった。
ターゲットは綱付森。
家からだと登山口まで2時間は欲しい。
このままでは登山口で黎明を迎えてしまう。
そそくさと前日準備していた道具を車に詰め込み、慌ただしく出発。
綱付森登山口である、矢筈峠を目指す。
だがここで大問題発生。
雲量予測アプリで確認していると、綱付森周辺は雨が降っているか、濃い雲に覆われているっぽい。
な、なぜ??
前日就寝前に確認すると、早朝は雲が途切れて晴れそうだったのだが。
このまま突撃してもいつものホワイトレインに包まれる予感大だ。
もちろん予測なのでそうならない可能性もあるが、しかし、私の場合おそらくそうなる。
そんな気がする。
たまにはスカッと晴れた道を歩きたい。
アプリでは西が快晴となっている。
急遽行き先変更。
宇和島にそびえる、日本300名山の一つ、三本杭を目指す!

朝焼けに雲が色づく

須崎ICを降り、国道197号を梼原方面へ進む。
信号のない緩やかな快適な道だ。
スピードの出し過ぎに注意である。
やがて鬼北町に入ると、国道320号と交わる分岐があるので、左折、南下する。
道なりに進み、道の駅森のさんかくぼうしの交差点を左折。
橋と通過した直後の交差点を直進、トンネルを通過し、目黒郵便局を右折。
後は道なりに行くとアウトドアセンター万年荘につく。
ここが滑床渓谷遊歩道入口&三本杭の登山口だ。
駐車場、トイレがしっかり整備されている。

誰もいない広い駐車場
万年荘登山口

7:20 万年荘登山口を出発。
まずは滑床渓谷沿いに遊歩道を行く。
しばらく渓谷沿いに進み、途中から山の方へ取り付き、頂上を踏んだのち、この登山口へ下山する周回コースだ。
渓谷の両サイドに遊歩道が付いているが、今回は進行方向左側を歩く。

石畳の遊歩道

渓谷沿いにこんな道が続く。
めちゃくちゃいい雰囲気。
ただし濡れている所は結構滑る。
慎重に。

水量多し

渓谷は水量が多いみいだ。
激しく、轟々と流れている。

大きな岩の上から

滑床渓谷はその名の通り、長年の侵食による滑らかな川床が特徴。
つるつるである。

遊仙橋

やがて橋が出てきた。
コースは一度右岸へ渡るようだ。

サラサラ〜

橋の上からパシャリ。
三脚も持ってきていたが、ザックから出すのが億劫で橋の欄干にカメラを乗せて撮影。
岩の上に薄いベールを被せたような水の流れ。
キレイですな。

到着!

やがて雪輪の滝へ到着。

雪輪の滝

雪輪の滝は日本の滝百選に選ばれている滝で花崗岩の一枚岩の上を全長300m、幅20mに渡って流れ落ちている。
写真の見えている部分で落差約80mとのこと。
緩斜面だし、岩肌がツルツルなのでウォータースライダーみたいに遊ぶことができるらしい。
周辺の施設でキャニオニングツアーが体験できるようだ。
絶対楽しい。
今日は水量が多いせいで、結構な勢いで流れ落ちている。
こういう日はツアーも中止になるのかな?

落合渕

なんでこうなるかね?
キレイに丸く削げている。

雪輪橋へ到着

やがて雪輪橋へ到着。
ここで再度左岸へ渡る。
しかし。

げげっ、通行止め!

な、なんだと・・・
ここに来てまさかの通行止め。
あまりに酷い仕打ち。
橋脚が崩れ落ちている。
いつから止められているのだろうか?
7月には四国西部は豪雨被害もあったし、この前台風が2週連続で通過したし、渓谷沿いのルートなのでその懸念はあったけれど・・・
まさかである。
とりあえず渡河できそうなポイントを探してみるも水量が多く危なっかしい。
無理やりロープをまたいで進めない事もなさそうだけど、やはりここは表示に従い引き返すことに。
まあここがなんとか通過できても、その先どうなっているか分からない。

陽の光が徐々に差し込んで来た

とりあえず三本杭には登りたい。
登山口まで戻り、下山する予定だったルートで山頂まで登ろうと決心。
急ぎ登山口まで戻る。

急ぎ、のつもりだったけれど色々撮りたくなってなかなか進まない。

そういや渓谷って今まで撮ったことなかったな。
水の流れを止めるか流すかで全然印象が変わる。

キレイなエメラルドグリーン。

三筋の滝

登山口すぐの三筋の滝まで戻って来た。
水量が多いせいで三筋どころではなくなっている。
この時点で9:30。
頂上までコースタイムで2時間半。
へなちょこの私の場合3時間は十分かかるだろう。
ふーむどうしよう。
とりあえず装備を減らそう。
車に戻り、水や食料を減らす。
ザックは軽くなったが、イマイチ気分がのらない。
何気に仕事の電話が鳴りまくっているのも気になる・・・
電話対応しているとあっという間に10時を過ぎる。
この時点で三本杭登頂は断念。
そそくさと帰宅の途に着きました。

山登りという点では残念な結果に終わった今回の山旅。
しかし滑床渓谷、最高です。
今回は三本杭へのルートとして、あくまでおまけ状態で訪れたのだが、次はしっかり準備して時間をかけて撮りたくなった。
とりあえずNDフィルターは必須かな。
渓谷歩き。
楽しそうである。




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