山歩き日 2018年10月14日
失意の三本杭敗退から1週間。
今週の日曜日も天気が良さそうだ。
ただし、やはり早朝だけは別。
剣山周辺、石鎚山周面共に日の出の時間帯は曇り予報。
それからはどんどん回復基調となっている。
今回は清く朝日撮影は諦めて、ゆっくり出発し、秋晴れの中紅葉でも楽しみながらのんびり歩く旅に決定。
行先は先週も諦めた、綱附森だ。
Tも同行する。
早朝6:00 Tと合流し自宅を出発。
随分肌寒い。
一気に季節は移り変わっていると実感。
市街地を走っていると綺麗な朝日が迎えてくれた。
今日はなにか良い予感がする。
予定では8:00登山口着の予定。
だが給油やら、コンビニでしっかり過ぎる朝食を取り過ぎて大幅に時間オーバー。
更に登山口へ向かう途中の道が・・・
何故だ。
何故なのだ・・・
先週に引き続きまたしても通行止め。
しかも今回は登山口へさえも辿りつけないというまさかの仕打ちだ。
せっかくのこの快晴でこれはかなりキツイ・・・
しかしいくら悩んでもダメなものはダメである。
行先変更。
高知側の三嶺登山口である光石登山口方面へは通行できそうだ。
お手軽白髪山にしようか~と言いながら三嶺方面へ車を走らせる。
そんなこんなで到着予定時刻の8:00を過ぎても一向に到着しない。
ようやくたどり着いた光石では鹿の駆除をやっているとかで入山できそうにない。
白髪山方面なら問題ないとの事なので、本当に白髪山に決定。
遅れに遅れながら先を急ぐ。
途中、素晴らしい展望の広場で撮影。
雲一つない快晴である。
このチャンスを逃してはならない。
ここでは天狗塚~三嶺の稜線の大展望をゲット。
ヒメジョオンで正解かな?
足元に群生。
更に遅れながらようやく白髪山登山口へ到着。
無人小屋、トイレが完備された駐車場へ車を停める。
すでに10台程度の先客がいる。
紅葉はまだ少し先のようだ。
木漏れ日に癒される。
準備を済ませ9:17 ようやく出発だ。
まずは緩やかな階段が続く道だが、去年来た時より随分傷んでいる。
至る所で崩れたり、階段の丸太が浮いたり外れたりしている。
なかなか歩きにくい。
今年の夏は幾たびも豪雨に見舞われたし、その影響だろうか?
秋ですな。
自然林の中をどんどん進む。
時折ひんやりとした風が吹き抜ける。
気持ちいいのです。
やがて木々の間から剣山、次郎岌が姿を現す。
ド快晴。
素直に嬉しい。
Tは新しいカメラを手に入れたようだ。
随分望遠が効くらしい。
ポールを一脚代わりに剣山をアップで撮影中。
剣山山頂をアップ。
頂上のアンテナが見える。
Tのカメラ、2、3万円ぐらいのコンデジらしいがこの望遠は魅力的。
もちろん絶対的な画質は一眼レフ等には劣るが、ここまで写れば費用対効果で見ると十分ではないかな?
何か色々楽しめそうな感じだ。
豊かな自然林の道だが、高度を上げて行くとどんどん木々が弱っていくような感覚を覚える。
白骨林も増えてくるし、やはり鹿の被害があるのだろう、足元を鹿防止ネットでぐるぐる巻きにされた木々が痛々しい。
9:47 樹林帯を抜け、笹原に出た。
ホント今日は快晴。
青空と薄い雲が「ザ・秋」をしっかりと伝えてくる。
風にゆれるすすき。
本当に秋だねぇ。
ほんのついこの前まで暑苦しかったのにね。
季節の移ろいは余りに早い。
笹原をつづら折に登って行く。
白髪山の南にあるみやびの丘。
頂上には東屋があるようだ。
10:04 白髪山頂上着。
三嶺~天狗塚までの稜線が視界に飛び込んでくる。
雲一つない快晴とはいかなかったが、しっかり山容が見えるので大満足。
画面右のピークが三嶺。
画面中央少し左側の尖がった山が天狗塚だ。
東に目をやると、縦走路越しに剣山。
一番左のこんもりした山が白髪分岐。
左へ行くと三嶺、右へ行くと剣山方面だ。
今回初挑戦、パノラマ合成してみた。
photoshopなら使用する画像を選んで1クリックで作れてしまう。
素晴らしい機能。
135mmレンズで縦構図の写真を16枚合成。
失敗は山の下部が撮れて無かったこと。
本当に稜線のみという感じで、極端に細長く仕上がってしまった。
次回への反省点。
紅葉にはまだ全体的に少し早すぎたようだ。
色づきは少なめ。
去年の同時期にはもう少し華やかだった気がするが。
白髪山の北斜面だけは華やかだ。
四国の名峰、三嶺をアップで。
そういえば今年はまだ行けてない・・・
手前のピーク、カヤハゲが相変わらず痛々しい。
以前は笹で覆われていたが、鹿による被害で裸地となり、現在は一面ススキに覆われている。
頂上には登山者多数。
天狗塚をアップで。
ここも去年敗退して以来リベンジできていない。
本当なら今日訪れるはずだった、綱附森。
笹原のなだらかな山だ。
まだ一度も訪れたことがない山なので、近いうちに再挑戦したいのだが、道路復旧の見通しはたっていないようだ。
更にその奥に土佐矢筈山。
記念すべき、私が登山を始めて一番最初に登った山である。
こちらもお手軽に矢筈峠から登るには道路復旧を待たなくてはならない。
東には剣山と次郎岌。
知らない人がパッと見ると右側のキリッと引き締まった立派な山容が日本100名山でもある剣山と思われるかもしれないが、この山は次郎岌である。
剣山は左側。
南東方向に石立山。
なかなか厳しい山だと聞く。
数年前にも滑落事故があったようだ。
石立山山頂をアップで。
展望はなさそうな感じですな。
一部崩落しているみたい。
振り向くとTが何かやっている。
彼は今回新しいカメラを使い結構撮影に専念していた。
望遠撮影が大のお気に入りのようだ。
ただ撮影の度に盗撮、盗撮とつぶやくのは何か危険な香りがする。
白髪山一番の展望台、大岩の上に立ってみる。
素晴らしい展望。
しかし北側に落ちたらシャレになりませぬ。
11:05 随分長時間を撮影に費やし、早すぎるおにぎりランチも済ませ、下山開始。
とりあえず反対側のみやびの丘に行ってみることに。
まだまだ快晴。
気持ちいいですな。
完全紅葉にはまだ早く、ようやく淡く色づき始めてきた葉に対し、これ以上にない赤のジャケットで答える男。
モミジも真っ青である。
ブナはやはりいい。
ブナがあると森がパッと明るくなる感じがする。
登山口近くの大きなヒノキの木。
天然ヒノキとプレートが付いていた。
11:38 あっという間に下山完了。
そのまま駐車場の反対側にある登山口からみやびの丘を目指す。
11:42 さて本日2座目。
みやびの丘に向けてスタートだ。
自然林の中をなだらかに高度を上げる。
道はしっかり整備されていて歩きやすい。
木々の間から白髪山の全貌が見えてきた。
笹原につくつづら折りの登山道も見える。
コケからたくさんの胞子体がにょきにょき。
11:58 あっという間に頂上着。
鹿よけネットで囲われているが隙間だらけであまり意味は無さそう。
白髪山から見えていた東屋。
屋根は朽ちてきていて、あまり手入れはされてない様子。
中には鹿よけネット用のポール等資材が入れられていた。
そういえば白髪山全景を見るのは初めてだな。
左右対称に雄大に裾野を広げ、どっしり構えたいい山容だ。
白髪山と言えば三嶺~天狗塚の展望台のイメージなので、登る事はあっても実際それ自体を外から見るのはなかなかない。
おそらく多くの登山客も白髪山へは登るばかりで見る事は少ないんじゃないかな。
実際今日も誰一人みやびの丘にはいなかった。
画面中央、ポコッとしたピークが石立山だ。
東屋の窓から。
なんか窓枠が額縁みたいに見えて壁に絵を掛けている感じ。
部屋ににこんな絵を飾ってあるとテンションがあがりますな。
鹿よけネットが気になるけど。
山頂拡大。
まるで放牧の牛や羊がいてもおかしくないような山。
いいですな。
Tのカメラで望遠。
つづら折りを進む、登山者が見える、
山頂から西へ伸びる稜線。
先程白髪山頂で撮影している時にこちら側から登ってきた方がいた。
地図上ではルートが無さそうだが、どこから登ってきたのだろうか?
剣山への稜線が真正面に見える。
12:41 ここでもたっぷり撮影し下山開始である。
そこまで巨大な木はないが、豊かなブナの自然林。
とてもいい感じの道である。
12:57 駐車場へ無事下山完了。
何気に駐車場横のこの木が今回一番色づいていたような。
例の赤ジャケットにも負けていない。
当初の予定、綱附森断念は残念だったが結局快晴の中満足できる山旅になった。
やはり天狗塚~三嶺の黄金ルートは見ごたえ抜群。
そろそろ実際に歩いてみてもいいんじゃないかと思えてきた。
しかし今年の山旅はお手軽コースが続くなぁ・・・
次回そろそろチョイ厳しめルートなどに挑戦してみなくては。
ますます退化が進むこの頃です。