森の旅 

To the world where you've never seen.

阿波国見山 幽玄な霧氷の森を歩く

約7分


山歩き日 2018年12月8日

いやぁ、長かった。
ようやく、ようやくの更新。
今年の秋は全く時間が取れず、全然山へ行けなかった。
テント、寝袋も買ってやる気満々だった夏の日々が懐かしい。
結局使用することなく冬を迎えてしまった。
アルプス行きも九州遠征も全て計画倒れ。
何一つ実現されないまま、完璧な秋晴れの下、仕事や所用に費やす日々・・・
心の栄養素が不足気味な毎日・・・、の代わりに秋の美食月間のおかげで栄養補給満点なマイボディ。
運動不足も重なり、丸々と成長を遂げる。
なんと儚い日々だろう。
このままではダメだ!
本当に歩けなくなる!
久し振りに取れた今回の休日に全てを賭けるのだ!

最後に登ったのが、10月の白髪山だからほぼ2ヶ月ぶりの登山となる。
今回も同行は悪天候請負人のT。
行き先は赤石山系縦走・・・
久し振りなので、ガッツリ特盛でいこう。

が。

いつものように風速30mで舞い込む仕事打ち合わせ。
山に使える時間が午前中だけとなる。
またしても・・・
またしても、でR。
いつもなら登山そのものをキャンセルするところだが、今回はさすがにダメだ。
とにかく何処かを歩きたい。
近場で短時間で登れる所・・・
工石山、南嶺などが思い浮かんだけど、今回はTがまだ訪れたことが無いとの事で阿波国見山に決定。
私は過去2回訪れた事がある、お気に入りの山だ。

阿波国見山 新緑の森を歩く

阿波国見山 お手軽朝練登山

標高差約400mの往復2時間程度のお手軽ハイキングコース。
当初の意気込みからすれば随分トーンダウンしてしまったが、とりあえず山へ行ける。
それだけでワクワクである。

この山の登山口は2箇所あり、それぞれ上と下と呼んでいる。
上の登山口までしっかりとした舗装路が付いていて、車でいける。
もちろん下から登れば、少しでも男らしい道のりとなるが、もちろん今回の我々は上からだ。
時間がないのですヨと言い聞かせながら、おそらく時間が有り余っていても下から登るという選択肢はないような気がする。

上の登山口

8:15 登山開始。
書き忘れていたが、今日は朝から天候がよろしくない。
どよ〜んと押しつぶされそうな曇り空。
さらにパラパラ落ちてきていた雨も、登山口へ着く頃には粉雪に変化していた。
寒い。
前回の登山からの間隔が開きすぎて、いまいちウェアの感覚がズレていた。
ベースは半袖化繊Tシャツだったので、頂上付近ではうっすらかいた汗が冷えて本当に寒かった。
否が応でも12月なんだと再認識。
もう冬山です。

リョウブの林を抜ける

笹原に粉雪が薄化粧されて綺麗。
静まり返った山。
こーいうのもいいね。

防火帯

8:33 あっという間に防火帯に到着。
延焼を食い止めるためだろうけど、幅約5mに渡って木々が間引きされていて帯状に開けたスペースが出来上がっている。
そこをまっすぐ直登する。
まずまずの傾斜。
かといって手を使ってよじ登るとかでは全くない。
普通に登れます。

霧氷

高度を上げていくと霧氷が見え出した。
これは全く期待していなかったので嬉しい。

どよん

時折ガスが辺りを包む。
両サイドの杉にも霧氷がたっぷり。
しかし、どよんと暗い。
嫌いな雰囲気ではないが、(いやむしろ好きな感じなのだが)二人で良かった。
一人なら急ぎ足になりそうな場面。

まだまだ防火帯は続く

同じような場面でも落葉樹が多くなるとやはり明るい。

ブナその1

すごい形のブナ。
いいね。

倒木

倒木のアーチをくぐる。

紅葉

秋の生き残りにも容赦なく冬はやってくる。

ブナ林に突入

8:57 やがて防火帯を抜け、霧氷ブナ林の中の緩やかな道となる。
ガスが抜けるとパッと明るくなる。
最高でR。

これで青空ならばどんなに美しいだろうか?
まあこの幽玄な雰囲気でも十分満腹ではあるが。

神社

9:15 神社に到着。
ここまでくれば頂上はすぐそこだ。

避難小屋

隣には避難小屋。
中には薪ストーブぽいのがあった。

鎖場

頂上直下だけ少し傾斜がきつい。
トラロープが設置されていた。
こういうのを見つけるとすぐ遊び出すT。

頂上

9:22 遂に頂上到着。
もちろん360度の大絶景。

数々の激戦で鍛えられた心眼がフルオープン。
はるか剣山山系から石鎚山系まで完璧に見渡せる。
素晴らしい。

寒い!

ちなみに頂上温度は-4度。
寒いわけだ。
これ以上頂上に長居は無用。
9:37 早々に退散だ。

ブナ その2

おーおー、寒そうですな。

ブナその3

完全に冬山の装い。

無事下山完了

10:20 無事下山。
下りはあっと言う間。
往復2時間、予定通りである。
下山途中、数組とすれ違った。
こんな天候にも関わらず、マイナーなようで結構人気の山のようだ。
雪山の入門用としてもちょうどいいような気がする。

こうして今回の山旅は終了。
歩いた気はあんまりしないが、いい気分転換になった。
お仕事頑張って、なんとか年内もう1回、いや2回?は行きたいなぁ。
次はどこ行こう・・・




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