森の旅 

To the world where you've never seen.

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三嶺 残雪の道を行く

約4分


三嶺。

標高1894m。

四国山地東部、高知と徳島県境にまたがる山。

山登りの左も右も分からず、初めての登山靴を買いに訪れた店で、「少し慣れたら三嶺おすすめですよ」

そう聞いていたものの、今までなかなか訪れる事ができませんでした。

結構どのルートも長いし、なにより”三嶺”という大物感満点の山に軽々しく挑戦するのが勿体ないような気がしていたのです。

しかし、調べれば調べるほど、魅力的な山だという事は感じていたので、そろそろ行きたいと常々考えていました。

そしてついに、ようやく。

前回白髪山と同様にTと同行という事で実現した、記念すべき三嶺初登り。

菅生からのコースで行ってみる事になりました。

癒しの温泉郷に駐車してスタートです。

登り始めは植林帯の中を行きます。

ある一定の間隔で、整頓されたヒノキの植林帯を縫うように道は続いています。

登山口から観光用の周遊モノレールが山肌に取り付いていて、登山道はそれをくぐりながら登って行きます。

しばらく行くと、今は朽ち果てた林業小屋を通過しました。

高度を上げるにつれて、自然林に変化しながら、積雪量も少しづつ増えてきました。

新雪?

パウダー状の雪がキラキラ輝いています。

どんどん登り、高度を稼いでいきます。

小休憩を挟み、そしてさらに行くと、急に開けたポイントに到着。

絶景です。

剣山から白髪山方面への稜線がクッキリ。

この稜線もいつかは歩いてみたい道です。

この地点からは、まだ三嶺山頂は見えていません。

ここから三嶺手前の1791mピークへ登ります。

 

ついに、というか、ようやく三嶺登場(^^)

手が届きそうなくらい、すぐそこです。

霧氷がついてないのが残念(^^;

少し期待していたのですが・・・

休憩もそこそこに・・・

向こうへ行くには一旦このピークを下らなくてはなりません。

この時点で結構疲れていましたが、ニンジンを目の前にぶら下げられた馬みたいなもので・・・

目指すべき目標がハッキリすると、ずっと楽になりました。

ピークを下り、登り返すと・・・

山頂直下の小屋へ到着。

大雪原が広がっています。

もう山頂は目と鼻の先です。

そして遂に頂上到着。

噂通りの大絶景。

南にはカヤハゲ越しに白髪山。

西は西熊山~天狗塚。

うっすら石鎚山系も見えてます。

東には剣山、次郎笈。

笹とコメツツジと残雪と。

コントラストが美しい。

小屋の赤屋根がアクセントを加え、池もある。

山上の楽園という評価をよく見かけますが、ほんとそうですね。

山頂で写真を撮っていると、流石に人気の山。

次々に登山者が登ってきました。

高知側、徳島側、皆さんそれぞれのルートを来られた様子。

まだまだ、今回三嶺の魅力に触れたのはほんのわずか。

それぞれの季節、それぞれのルートで新たな発見がある筈です。

楽しみです。

何故か着火しないガスバーナーのおかげで、おにぎりだけの昼食となり、

ラーメン用に持ち上げた水もただの重りに・・・

ショックは隠せず・・・

小一時間程休憩し、名残惜しいですが下山開始。

小ピークを登り返し、後は下り一辺倒。

登りで紛失していた、手袋も無事回収し、ひたすら、ひたすら下り、登山口へ。

今回初めて導入したストックのおかげで、膝もなんとかなりました。

歩き方が悪いのか、以前はちょっとの下りでも痛みが出たりしていました(^^;

登山口では、朝は気づかなかった福寿草が開いていました。

縁起のいい名前ですね(^^)

初の三嶺は好天に恵まれ、最高の山行となりました。

やはり登山はいい。

今回もお疲れ、T。

また次回!




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