森の旅 

To the world where you've never seen.

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平家平~冠山 天上のまったり笹原歩き

約7分


先週の剣山~丸石縦走から1週間。

今回の休みは大人しくしていようと思っていたが、なんと上の子が山にどうしても行きたいと言い出した。

いや、本当は「行ってもいいかなぁ?」ぐらいだったっけ?(^^;

いや、「そんなに言うなら仕方ないね」だったかも(^^;

まあ、とりあえず今まで何回か誘ってみたものの、なかなか行くと言わなかったので。

素直に嬉しい。

とりあえず近場で手軽に登れる工石山をピックアップ。

準備を進めていたのだが・・・

登山前日の土曜の夜。

もうすぐ誕生日の彼は、おばあちゃんから「ゼルダの伝説」というお宝をゲット。

なんと「やっぱり明日の登山はやめちょくっ、忙しくなるき、また今度」と言い出した。

いやいや。

ドタキャンは最低だぞ、約束は守らなければならないものだぞ。

しかし、ほぼ半強制的に約束を取り付けた私に勝ち目はない。

なにせ、なかなか新しいゲームを買ってもらえない彼は、久し振りのお宝に目が輝きまくって、突然のおりこうさんに大変身。

いつもは全然進まない寝る前の準備もテキパキと済ませ、ゲームやらせてくださいモード突入。

登山どころではない。

山にはゲームなんかより素晴らしい感動が待っているのに・・・

と言いつつ、息子からコントローラーをぶんどりちょっとやってみたけど、ゼルダなかなか面白い。

オープンワールドでどこでも歩き回れるのだけれど、見晴らしのよい高台からの景色なんて、ちょっぴり登山で味わえる感動に似ている・・・

グヌヌ。

「お父さんも登山よりゲームがいいがやない?」

グヌヌ。

負けてはならない。

「いやっ、それでもお父さんは本物の山に行くっ」と宣言。

急遽息子同行無し、ちょっぴり寂しい単独行決定である。

行先も変更、今回も初めてとなる、高薮登山口~平家平~冠山ピストンとした。

前置きが長くなったが、6:30登山口スタート。

先行者はいない模様。

まずは雑木林の中を進む。

天気は最高に素晴らしい。

快晴。

朝日が差し込み、明るい道。

新緑はもうすぐという感じだ。

小さく開きかけている枝もあった。

この直線の道は、新緑のトンネルに期待大。

登山道脇にはタチツボスミレが小さな紫の花を咲かせている。

階段上の急登を上り詰め、尾根に出るとブナが顔を出す。

木々の向こうに、目指す笹原の平家平が見える。

この辺りでほぼ山頂まで半分くらいの位置。

それにしても、今日は快晴。

雲ひとつない。

尾根から南西方向の山々。

歩きやすい、快適な道をどんどん進む。

やがて、視界が開けて笹原へ飛び込んでいく。

山頂直下の笹原急登。

道はきれいに刈り取られている。

真っ青な空へ登って行く。

振り返れば歩いてきた尾根筋がハッキリ見える。

結構風が強くなってきた。

急登で息が上がった体には、ひんやり心地よい。

ただ、手袋無しだと手はかじかんでしまうぐらいだ。

8:00 平家平山頂着。

360°の大パノラマ。

西にはこれから向かう冠山、ちち山、笹ヶ峰、寒風、伊予富士。

その奥には瓶ヶ森、更にその奥に石鎚が鎮座している。

北に目を移すと赤石山系。

西赤石~東赤石~二ヶ岳。

このあたりも一度歩いてみたい山々だ。

東側は大座礼山越しに遥か徳島方面の山々が。

ハッキリ言って全然特定できないが、道中出会った方に、剣山見えましたねと声をかけられたので、多分見えているのだろう・・・(^^;

南には西門山~稲叢山。

南西方向には手箱山、筒上山。

四国百名山に指定されている、数多くの山々がぐるり一望できる贅沢なひととき。

アップで石鎚。

そういや、私、石鎚もいまだに未踏である。

そろそろ挑戦せねば・・・。

8:30 一通り堪能して、出発。

お隣の冠山へ向かう。

相変わらず風が強く、山頂で休んだ分、体が冷えた。

上着を羽織る。

少し行くと、展望の良い岩が一つ。

まっすぐに稜線上を進み、終着点が冠山。

約1.5kmとの事。

あっという間に到達出来そうだと思っていたが・・・

ここからは予想に反して、笹漕ぎがスタート。

冠山頂上まで、笹は刈り取られていない。

これまた、道中で出会った方の情報だが、4、5年に一度整備されるとの事。

カサカサ、ガサガサ。

音を楽しみながら進む。

全然苦にならない。

楽しい。

振り返って、平家平。

9:40 灌木帯を通り過ぎ、冠山到着。

すっかり風も止んで、暑くなってきた。

頂上は灌木に遮られて視界は効かないが、少し西に展望できるスペースがあった。

ちち山、笹ヶ峰がすぐそこに。

どんどん歩いて行きたくなる。

実際頂上で休憩中に、冠山を踏んで更に縦走される方が通過していった。

だが、今回はここまで。

おにぎりとアンパンで燃料補給し、引き返す。

10:00 冠山出発。

それにしても本当に天気がいい。

やはり展望の良い山歩きで天気が良いと嬉しくなる。

11:00平家平到着。

山頂は多くの登山客で賑わっていた。

そのままスルーして下る事にする。

朝通った道をゆっくり戻る。

途中、大きなもみの木の下で休憩。

角度を上げた太陽のおかげで幹に光が入る。

どっしりした、立派な木だ。

登山口付近まで下りてくると、朝より少し葉を広げた灌木。

ほんの数時間でも、確実に季節は進んでいる。

12:30下山。

今回も大変満足できる山行となった。

平家平は1時間30分程であの眺望が得られると考えれば、非常にお得で魅力的な山であると思う。

前回の剣山で果たせなかった朝日撮影にも都合が良いかも。

ここも一度だけで終わらすには勿体ない、何度でも通いたくなる、すばらしい山だった。

さて、次はどこ行こう(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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