ついに復活!!
山歩き日 2021.9.23
ようやく、ようやく山へ行けた。
なんとほぼ3ヶ月ぶり。
仕事、コロナ、天候、用事などがタイミング悪く重なりワタクシの2021年夏山シーズンはまるで何事もなく真夏の夕暮れのスコールのように一瞬で過ぎ去ってしまった。
余りに残酷で無常な日々。
だがついに。
その日々に、ついに終止符が打たれる時がやってきたのである。
復帰戦として白羽の矢がたったのはみんな大好き三嶺。
四国の誇る名峰。
初の光石ルートからの登頂を予定したのだけど、いつものようにざっくりずさんプラン発動の為、どう考えても時間不足となる事が判明し(それも登山口到着の一時間前に)、急遽近くの山へ変更となった。
なんというつまづき感。
出だしの悪さ。
だが三嶺の周りにはキラ星のごとく魅力的な山々が点在する。
二本目の白羽の矢が突き刺さったのは土佐矢筈山。
土佐矢筈山はワタクシの登山デビューの地。
笹原の大平原が魅力的な素晴らしい山。
それも距離、標高差共に易しく、よくよく考えると3ヶ月振りの登山となるワタクシにとってはうってつけの山かもしれない。
なにせこの期間、まるで運動していない。
仕事して食べて寝る生活。
着々と収納される脂肪。
ゆるみまくりの脚筋。
そもそも三嶺の計画からして無謀だったのかもしれない。
前置きが長くなった。
とりあえずはじまりはじまり。
ちなみに色気を出して動画も作ってみたり。
宜しければ是非どうぞ。
登山口への経路
登山口は2箇所ある。
北側の京柱峠からのルートと南側矢筈峠からのルート。
最短ルートは南側の矢筈峠から。
今回は三嶺へ向かう途中での目的地変更だったので必然的に南側の矢筈峠からのルートとなる。
迷うような所はなくGoogleマップで矢筈峠を目的地にすればちゃんと到着する。
一部陥没している箇所もあったがちゃんとした舗装路だ。
ちなみに最寄りのコンビニは美良布のローソンとなるので忘れ物の無きように。
峠には広大な駐車場とトイレが整備されており安心。
水場もある。
矢筈峠登山口を出発
10:45 準備を整えて出発する。
あまりに遅い出発。
なんだかんだでこんな時間になってしまった。
そりゃ三嶺は厳しいってものだ。
まずは樹林帯の中を進む。
木漏れ日が美しい。
野鳥のさえずりが心地よい。
森の匂いが懐かしい。
登山道の踏音と感触がヨダレもん。
木立を抜けてくるそよ風がホッとさせてくれる。
ワタクシの体に3ケ月不足していた山の美味しい要素がどんどん染み込んでくる。
ブナ。
しばらく良い感じの自然林が続く。
土佐矢筈山は笹原で有名な山だけど、何気にこの自然林も良いのです。
いやはやそれにしても久しぶり過ぎていちいち全てに感動してしまう。
いやぁ山登りって本当に良いものですね。(水野春郎風)
樹林帯を抜け笹原へ
やがて樹木の密度が下がっていき、頂上付近の笹原が見えてくる。
青空と緑の絨毯に石灰岩の白が映える。
牧場みたい。
牧歌的で優しい気持ちになる山。
樹林帯を抜け、笹原の斜面に取り付くとすぐに東側に天狗塚〜三嶺方面の展望が開けて来る。
今日は本当に天気が良い。
我々が二人揃うと何故か天候が下り坂になるのだが今日は違う。
遠くまでしっかり見えている。
良い眺めだ〜〜。
中央の笹の山は今年の春先に登った綱付森。
あの山も良かった。
距離は長いけど。
本当に気持ちの良い笹原の道。
ワタクシは40を回ったオッサンではあるが、腰に両手をあててスキップしたい気分。
ちなみに今回はスチル用にGFX50を持ってきた。
特に今回山で良く使う広角のGF30mmではなく、GF63mmを多用した訳だけど、こうやって人物を入れる構図には合いますな。
レンズ軽いし。
AFはジーコジーコするし遅いけど全く問題なし。
どんどん山でポートレイト撮りたくなる。
今回の山旅で一番気に入っている写真。
うーむ、震えてきちゃう。
南側の景色。
遥か山並みの向こうには土佐湾がある。
見えてないけど。
頂上へ
頂上と京柱峠への分岐に到着。
看板撮り忘れた。
動画とスチル両方を欲張っているとついつい大事な写真や動画を撮り忘れてしまう。
二兎を追う者は一兎をも得ずだ。
分かっているけどやめられない。
スチルも動画も本当に面白い。
写真は小桧曽山方面。
この時点で約1時間30分経過。
多分撮影でかなり立ち止まっていたので、普通に登ればコースタイム通り1時間程度で登頂できると思う。
のっぺりして分かりにくいけど右側奥の一番高そうな所が頂上だ。
あと少し。
分岐から5分程度で到着できると思う。
矢筈山(土佐矢筈山)頂上へ到着。
目の前には天狗塚〜剣山まで大絶景が広がる。
素晴らしい眺め。
たかだか1時間ちょい登るだけでこの景色が拝めるとは本当にコスパに優れた山だ。
ワタクシはねぇ、好きですよ、安くて良い物が。
レンズを変えて天狗塚を。
中央右寄りのとんがった山が天狗塚だ。
左側の水平な笹原が牛の背。
こちらはワタクシは未踏。
そのさらに右側、最奥に写っているのが三嶺。
動画撮影中。
浮かれ過ぎた男。
彼は山頂看板を発見するとすぐこうなる。
頂上でランチした後、下山開始。
時間がないので小桧曽山方面への縦走はキャンセル。
途中の岩場で少し遊んで帰る。
では帰りますよ
さらば、土佐矢筈山。
また必ず訪れるだろう。
リンドウ。
秋の風物詩。
ポツポツ咲いておりましたよ。
笹原の道を行くショッコル。
雄大すぎる景色。
最高。
特徴的な岩場をモノクロ現像してみる。
良い感じじゃないですか。
たまらん!
ススキがちらほらと。
すっかり秋ですな。
だってもう10月ですからね。
”あっという間の一年”
おっさんになればなる程、毎年つぶやいてしまう。
何かの葉っぱも赤くなりかけ。
もう紅葉シーズンはすぐそこですな。
樹林帯へ突入。
光の射し方が変わってさらに良い雰囲気。
森歩き最高!!
そして無事下山完了。
またしてもその時の写真がない。
動画では撮っていたのだが。
まあ別に大した問題はないけれど。
A型の血が少し騒ぐ笑
いやはや今回復帰戦だったが大変満足な山旅となった。
土佐矢筈山は標高差350m、片道1.5kmとお手軽に登れる。
さらに危険箇所も特にはなく、登山口にはトイレ、水場、駐車場もしっかり整備されており初心者の方でも安心して登れる山だ。
是非お勧めします。
ではまたどこかの山で。