山歩き日 2022年10月30日
日の出写真が撮りたくて
さて今日も過去の山旅を綴ります。
確かこの日は突然日の出写真が撮りたい衝動にかられて出かけたような気がします。
登山するつもりはなく、車でパッと行けて、すぐ撮れるところ。
思いついたのが四国カルストでした。
真っ暗な夜道を延々と進み、夜半過ぎに到着。
あまりの眠さに少しだけ仮眠をと思いますが、寒さであまり眠れなかった記憶が。
車外に出てみると、満天の星空。
樹木越しにオリオン座・・・
ですよね?
日の出が近づいてきました。
目に見えて空の明るさが変化していきます。
つい先程まで真っ暗だった展望台もじんわりとシルエットを見せ始めました。
四国カルストは秋吉台、平尾台と共に日本の三大カルスト地帯の一つとして認定されています。
日中は多くの観光客で賑わいますが、さすがにこの時間帯は人出も少なくゆっくりとした時間が流れています。
本当に綺麗な空の色です。
ついにお目見え。
ちなみに手前の風車は風の里公園の風力発電機です。
こちらの公園も車で行けて、なかなかの絶景との事。
中央に見えているのが2021年にリニューアルオープンした【星ふるヴィレッジTENGU】。
天文台やプラネタリムも併設されたホテルです。
リニューアルされ見違えるようなオシャレなホテルに変貌。
いつもの車中泊ばかりではなく、たまにはこんな良いホテルに泊まりたいですねぇ。
昔は天狗荘という名前で営業していて、ワタクシも幼少の頃宿泊した記憶が残っています。
ただ外がめちゃくちゃ寒いのに館内があったかくて最高だったという記憶だけですが・・・
オレンジに染まる草原。
奥に見えているのは石鎚山系の瓶ヶ森や筒上山、手箱山。
秋の代名詞、ススキ。
写真好きなら何故か必ず撮ってしまいますよね。
遥か先まで連なる南側の山々たち。
谷間は雲海になっているのかな。
明るくなってきて、牛の放牧も始まりました。
奥に見えている稜線は大川峰連峰。
こちらと同じカルスト地形の山々です。
すっかり太陽は登り全容を表した四国カルスト。
こんな絶景の中を車道が貫いています。
お手軽に山気分を味わうには最高の場所です。
という事で当初の目的は達成したので帰ろうと思いましたが・・・
時間もまだまだたっぷりあるので・・・
ホテルの奥に見えていた、天狗の森へ登ってみようと思います。
登山口
天狗の森への登山・・・のはずが
登山口は星ふるヴィレッジの奥にありました。
ですが。
頂上へのメインルートはキャンプ場整備工事の為通行止めとのこと。
※2024年10月現在は通行可能みたいです。
とりあえずカーレンコースから登らないとダメみたいですね。
もう一つの名所である大引割までは2時間との事。
ちなみに大引割とは長さ80m、深さ40mもある巨大な岩の割れ目。
出来れば見てみたいのですが、ちょっとおまけ登山にしては遠いのでやはり天狗の森に照準を合わせます。
ヒノキのウッドチップが敷き詰められた快適な登山道。
別名セラピーロードとも呼ばれ、約1.6km続きます。
とても歩きやすいし、ほのかな香りも最高です。
今年の紅葉は全体的に遅れているみたいですが、2022年は10月末でこの色した。
本当に良いタイミングで来られたみたいです。
単に朝日撮影予定だけだったのでこれは嬉しかったですね。
紅葉が良すぎて・・・
なかなか先に進みません。
紅葉の森に興奮しすぎたせいか、天狗の森への分岐点をそのままスルー。
こうなれば行けるところまで行こうと決心。
あまりに森が良すぎて引き返すのが嫌になりました。
あれよあれよという間に珍しいヒメシャラの並木道まで来てしまいました。
距離にして3.5km。
大引割まで15分の位置まで来たようです。
ずいぶん快調に来ましたが、今考えるとこのコースはスタートから延々と降るんですね。
そして帰路が登りという、それはそれは恐ろしい山なのでした。
森の良さに誘われてうっかり進みすぎたようです。
ちょっとの散歩のつもりだったのに・・・
でもここのヒメシャラ林は最高でした。
特徴的なツルツルの赤茶色の肌がキレイです。
ここまでヒメシャラだらけの森は初めて。
よっぽど彼らにとって条件が良い場所なのでしょうか。
あと少しで大引割ですが、引き返すことにします。
軽めの行動食しか持って来て無いし、水分も心配です。
黒滝山へ
ですがとりあえず一座は登っておこうと思い黒滝山(1367m)へアタック。
ここもブナに囲まれた明るい森で雰囲気良し。
コンビニの羊羹で栄養補給。
羊羹って日常ではまず食べませんが、登山では最高ですね。
嵩張らないし、チョコみたいに溶けないし。
黄葉が美しいブナの木。
いやあそれにしても、どこかしこが見どころです。
シャッターを押す指が止まりません。
本当にいつまでも居られるような気がしてきました。
紅葉シーズンの登山って本当に最高ですね。
名残惜しいですが、下山します。
というか、下山なのにこれから登らないと行けませんが💦
結局天狗の森はスルー。
次回へのお楽しみとして残しておきます。
と言いつつ実は疲れたし、お腹も減ったしという事で敗退という言葉が適切だったのですが、それは内緒。
無事下山完了。
ホテルの駐車場からの眺め。
とても充実した秋の1日となりました。
今思い出しながらこの記事を書いていますが、ムズムズしてきました。
宿題にした天狗の森、大引割、今年は行こうかな??
ではまたどこかの山で。