撮影日 2018年3月28日
鏡野公園周辺で撮影したその日の夕方。
今度は仁淀川町のひょうたん桜を訪れた私。
またしても仕事はどうしたんだと疑惑は深まるばかりだが、なに、問題はない。
桜が咲いているのだ。
それで十分なのだ。
仁淀川町のひょうたん桜といえば、おそらく高知の桜名所の中でも人気No1を誇るスポットではないだろうか。
樹齢約五百年とも言われ、高知県の天然記念物にも指定されている、桜の大木。
樹高は21mにも及び、見栄えのする樹形とも相まって満開時には迫力のある姿を見せてくれる。
もちろんカメラマンにも人気で、著名な方々もこの木で様々な作品を生み出している。
定番スポットからの撮影。
本当に惚れ惚れするぐらいバランスのとれた、どっしりとした樹形。
小ぶりな花の根元がぷっくり赤く膨れている。
蕾の時にこの形がひょうたんに見えるのがこの木の名の由来。
ひょうたん桜の周りにも桜の木はある。
他に行くと主役を張れるような大木も点在している。
菜の花とのコントラストがきれいだ。
少しずつ太陽も傾いてきた。
柔らかい西日を浴びた姿。
なんて神々しいのだ。
この木が500年前から存在していると考えると、本当に不思議な気持ちになる。
1500年頃といえば戦国時代ですよ、ダンナ。
もしかしたら長宗我部元親も見たかもしれない。
もしかしたら坂本龍馬も見たかもしれないのだ。
その木を自分が今、同じように見ている。
そう考えると、単なる歴史の中の一人が随分身近に感じられて来る。
500年間見続けたこの木の目には今の時代はどう見えているのだろう?
完全に夜の帳に包まれる前に撤収。
満足満足。