森の旅 

To the world where you've never seen.

鈴ヶ峰 海が見えるほっこり裏山ハイク

約5分


山歩き日 2022.1.9

なんと約4ヶ月ぶりの更新です・・・


大変お待たせ致しました。
うん?
誰も待っていない??
確かに。
あまりの更新不足&有益情報不足ブログの為、開始当初の閲覧低空飛行が未だに全く改善されないままの当ブログ。
2022年、今年こそブログを充実させようと思いながらも、やはりとういうかなんというか、今年2回目の投稿です。
それも一月に登ったお山のお話。
確かYouTubeの編集で疲れ果ててブログを後回しにしてしまった記憶が・・・
そのままズルズルと今に至るわけでありまして。
今更感は否めませんが、このブログを開始して以来どんな小さな山行も記事にしてきたので気力を振り絞っていざ投稿〜〜

低山は奥深し・・・

みなさんは低山と聞いてどう感じられるだろうか?
文字通り、低い山。
特に登山をしない人にとっては単にそれでしか無いだろう。
しかし、ちょっぴりでも登山を嗜む者からすればこんなにロマンに満ちた言葉はない。
キラ星のごとく登山界を賑わしているアルプスの高山。
それらは確かに本当に素晴らしい。
ワタクシも行ってみたい山ばかりだ。
だがその何十倍も何百倍もの名も知れぬ山が日本には存在している。
登山ネット界隈でも数ヶ月に一度投稿がされるかどうかといった山々。
ひっそり地元の方々のみに楽しまれている山。
そんな、魅力たっぷりながらあまり人に知られていない山々を探しあてる、いわばトレジャーハンティング的な楽しみが低山ハイクにはある。
ワタクシはそれが大好きなのです。
今回の山旅の舞台は【鈴ヶ峰】
ネット検索すると、広島県の鈴ヶ峰がよくヒットしたのだが、今回の目的地は徳島県の方だ。
なんでも頂上からは海が見え、天然記念物【ヤッコソウ】の自生地であるとか。
標高394.7m。
まさにthe teizan。
楽しみ楽しみ。

登山口

登山口はいまいち分かりにくい。
海陽町立宍喰中学校を目印に向かうと鈴ヶ峰遊歩道の看板が出て来たのでそれに従って山へ入っていく。
ほんの少し進むと大きな広場になっていて複数台駐車スペースがあった。

さてスタート。
4ヶ月前の事なのでいまいち記憶が曖昧なので悪しからず。
駐車場は思ったより綺麗で広い。
丸太の椅子や木の枝の貸し杖なんかも置かれていて地元の人々に愛されているのが分かる。

鈴ヶ峰はミニ四国八十八ヶ所として登山道に石仏が置かれている。
気がつけば既に18番。
どうやら車で通過した麓から順番に巡れるようだ。
もちろん今更一番から巡れませぬ。

綺麗に整備されている登山道。
愛されてますな・・・(°▽°)

でかい松ぼっくり。
お供えされてました。

徐々に硬度が上がり、樹間から海が見えてきた。
期待が膨らむ。
なんだかんだ言ってやっぱり登山には素晴らしい展望が欲しいのですよね。

シダの群生。
なぜかシダはついつい撮ってしまう。

石仏が次から次へとお目見え。
本当に八十八体あるのだろうか??
あるのでしょうね・・・

こんな感じの道が続く。
本当に整備され歩き易い道です。
のんびりのんびり進みます。

頂上近くなるとシイの大木がちらほら。
南国らしく照葉樹林の森が広がる。
なかなか良い森。

そしてこれ。
鈴ヶ峰名物、ヤッコソウ。
高知県で発見され、牧野富太郎により命名されたらしい。
天然記念物に指定されている。
日本では九州四国地方にのみ自生し、徳島県が北限との事。

探すのに一苦労するのかなと思っていたがすぐに発見。
初めて見ました。
イメージでは白いクリオネみたいな物を想像していたのだが、ちょっと違う。
どうやらあれは11月頃に見る事ができる花らしい。
こちらはその果実。

圓通寺の跡地に到着。
建物は完全に崩れ去っている。

境内跡には多くの石仏。
岩屋の中にも祠があった。

頂上へ

廃寺からちょっと登ると頂上に到着。
誰もいない。
鳥の囀りと微風の音だけの頂上。

眼前におまちかねの絶景が広がっている。
宍喰の街並みと太平洋。
良い眺めだ〜〜
登山はこうでなくちゃ。
展望はエネルギー補給ですよ、絶対。
東向きなので初日の出でも賑わうようだ。

ちょっと壊れかけの木ベンチの上で休憩。
まるでここだけ時間の流れがスピードダウンしているような気分になってくる。

連絡帳があった。
いろんな人が登頂の喜びを書き込んでいる。
懐かしいな、こういうの。
今ではネットで喜びも悲しみもサッとシェアできるけど。
なんか手書きのノートが凄い新鮮でした。
しっかり最高な気分を書き込んできましたよ。

下山はあっという間。
帰りしな、海岸から山を見る。
いまいちどのピークが頂上かは謎。

鈴ヶ峰、お世辞抜きに最高の低山でした。
歩き易い手入れされた綺麗な道、頂上からの大展望、石仏や廃寺などの歴史を感じる事ができる点やシイの大木が点在する照葉樹林の森、そして天然記念物ヤッコソウ。
見所が本当にたくさん。
短時間で濃密な山旅を堪能できる。
なかなか位置的にアクセスがしづらいのが難点だけど、一見の価値ありです。
おすすめ。

今回も無事登らせてくれてありがとうございました。
ではまたどこかの山で。




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