森の旅 

To the world where you've never seen.

笹ヶ峰 隠れ名山認定!!苔と展望の充実コース 

約7分


山歩き日 2020年6月28日

今回は久しぶりのソロで高知県土佐町にある、笹ヶ峰に行ってきた。
高知県には笹ヶ峰と名のつく山は三座あるようで、一番有名なのは寒風山の北に位置する笹ヶ峰。
四国百名山にも選ばれている
もう一つが新宮の笹ヶ峰。
高速の高知道で一番長い笹ヶ峰トンネルが通っている山だ。
そして最後が今回向かう、土佐町にある笹ヶ峰。
高知県民にはお馴染み工石山の東側に位置する山らしい。
かなりマイナーな山で、正直今回登るまでは自分は新宮の笹ヶ峰と混同していたぐらい。
調べていると、周回ルートがあるみたいで、さらに歩行距離、高低差共にお手軽で初心者でも楽しめるとの事。
天候もコロコロ変わりそうな予報で、とりあえずサクッと歩きたいだけだったので此処に決定。
過度な期待は持たずにいざ出陣なのである。

登山口が若干分かりにくく、まずは土佐町酪農センターを目指して進む。

高知県道16号線から土佐町堆肥センター方面へ進む。
写真を撮り忘れたが、道なりに進んで行くとすぐに左右に分かれた分岐に出会うので左へ進む。

さらに進むと上の写真のような分岐に出会うのでここも左へ。

この辺りは高須の棚田として有名。
幾重にも折り重なった棚田が美しい。

やがてこの交差点に辿り着く。
左へ行くと堆肥センター、右へ行くと酪農センターだ。
笹ヶ峰の標識に従って右へ。

あとは道なりに進むとメルヘンチックなサイロが見えてくる。
ここが土佐町酪農センター。
登山口はこの奥なのでどんどん先へ進む。

途中の道路から。
山の斜面に牛が放牧されている。
抜群のロケーション。

目が合うとのそのそと寄ってきたが、ある一定の距離から近づこうとはしない。
まあどんどん迫られてもビビってしまうけど。
もちろん柵はある。
やがて道は砂利道へ変わる。
表面は滑らかな砂利なので走り易いけど、所々のギャップがまあまあの段差なので、車高の高い車が良いと思う。
どんなにオンボロでも愛車がジムニーでよかったと思う瞬間。

林道の延伸工事の為か、所々分岐があるが、とにかくメイン道をひたすら進むと無事登山口へ到着。
少し広場になっており、邪魔にならないように隅に駐車。
2、3台分のスペースはある。

9:32 準備を整えてスタート。
今回は山登りというより、本当散歩程度のコース。
なのでじっくり写真撮りながら進むつもりで久しぶりにマクロレンズも持って来ている。

登山口の草が前日の雨、そして木漏れ日に照らされてキラキラ綺麗だったのでまず一枚。
緑という色には人間を癒す何かが絶対ある。

まずは植林帯の中を進む。

いきなり現れた大きなアオテンナンショウ。

木々の向こうに嶺北の山並みが見えている。
どんどん天気は回復しているみたいで嬉しい。

苔。

草。

葉っぱ。
とりあえず気になるものは全て撮るつもりで歩く。
なのでめちゃくちゃ進みは遅い。

10:05 一つ目の分岐へ到着。
左へ行くと稜線直下の北斜面をトラバース気味に頂上へ向かうルート。
右へ行くとまずは稜線まで登りきり、尾根筋を進むルート。
どちらのコースを選んでも、頂上手前で再度出会うので周回できる。
なので今回は時計回りで行く事にする。
まずは左だ。

そしてここからがこの山のハイライトだと思う部分。
雰囲気の良い植林帯を進んで行くと・・・

徐々に右側、つまり稜線側が明るくなり始め・・・

自然林の中に突入。
そしてその足元は苔むしたゴロゴロ岩にこれでもかと囲まれる。

凄い。
本当に凄い。
一面苔に覆われている。
ここまで感動できる苔ゾーンは初めて。
梅雨というこの時期もいいのだろうし、前日降った雨もプラスに作用したに違いない。
木漏れ日に輝く緑色が、本当に綺麗すぎる。
まんまジブリの世界だ。

もちろんこの場所を離れられなくなる。
ずーっと撮り続ける。
時間にして30分はゆうに超えている。
やっぱ自分は森が、植物が好きなんだなと再認識。
一向に木や草の名前は覚えられないけど(^^;

後ろ髪を引かれながら先へ進み、小天狗岩へ到着。
どうやら展望の良い岩場があるらしい。
ちょっと寄って行こう。

トラロープが設置されている。
特に使わずとも進める。
雨で岩が濡れている時はお助けして貰えば安心かな。

岩場からは嶺北の山並みが一望できる。
眼下には棚田。

想像していたより素晴らしい眺め。
快晴の冬場なんか冠雪した北側の山並みを一望できて悶絶してしまいそうな予感。
秋の棚田の稲が黄金色に輝く頃なども良さげである。
うーーむ。
かなりマイナーなこの山だが、さっきの苔ゾーンといい、この展望の素晴らしさといい、恐ろしく魅力的な山に思えてきた。

存分に展望を楽しみ、先へ進む。
ブナの木にイモムシ。

黄色い花。
名前は不明。

ふと足元の朽木にキノコ発見!
嬉しい。
マクロレンズ持ってきていて良かった。
そういえば、横倉山の光キノコ、今がシーズンだな。
今年は行ってみようかな。

ヤマボウシかな?

なんとか残っていた、ヤマツツジ。
緑に朱色が映える。

蛾。
からの・・・

ハエ。
絶対いつもの登山なら撮らない自信がある。笑
今日は違うのだ。

稜線からのコースとの合流ポイントを通過して、遂に頂上に到着。

【笹ヶ峰】
1131.4m。

時間は11:35。
スタートして2時間経ってる。
たかだか片道1km、標高差200m弱のコースにかかる時間ではない。
いちいち写真で立ち止まるのでなかなか進まないのだ。
けど凄い充実感。
楽しかった(°▽°)

頂上からの展望も、小天狗岩と同じく最高である。

奥に早明浦ダム湖が見える。
満水時の貯水量は全国10位。
四国4県に分水されていて、まさに四国の水がめ。

頂上岩の上で昼飯。
今日のメニューはコンビニで仕入れた、そうめんとバジルドレッシングのサラダ。
うーむ、夏っぽくて良いね。
そうめん激うま。
夏山に本当に合う。
小さな保冷バッグに凍ったポカリを入れてその中で冷やしながら持ってきたので、冷たくて気持ちいい。

食後はそよ風を受けながら、本読みタイム。
前回の反省点だった、眩しすぎて本が読めない対策もバッチリ。
今回はサングラス持参。
おおお、読める!読めるぞっ!!(ムスカ風)

12:20 頂上に約1時間滞在し、下山開始。
帰りは稜線上コース。
途中に天狗岩と呼ばれる展望ポイントがあるが、手前に樹木があり、先の2カ所より条件は良くない。
なので、写真も割愛。笑

今度は黄色いキノコ発見!
ああ〜〜好きだ〜〜キノコ〜〜

久しぶりのマクロだけど、楽しいね。
地べたに張り付いて息を殺して・・・静かにシャッターを押す。
そりゃ先へ進まない訳だ。

シソバタツナミ。
これぐらい特徴のある花なら調べられる。
感謝、ネットの先人様たち。

今回のコースでこの花が群生していたのはこのポイントのみ。
見られて良かった良かった。

さらに進んで行くと、小さな水たまりを発見。
ちょっと覗いてみると・・・

イモリがいっぱいいる!!!

嫌いな人はスルーしてください。笑
私も昔は大の苦手だったけど、最近可愛く見えるのだ。

こっちを見ている(*´-`)
なかなか写真だと可愛さが伝わらない。
同時に公開している動画の方で彼らのコミカルな動きを見て欲しい。
本当に可愛い

最後の下り。
石がゴロゴロして若干歩きにくい。

たくあんキノコ。

紫陽花。

13:32 無事下山。
いやぁ、本当に楽しかった。
3つある笹ヶ峰の中でも一番不人気、というか知られていないであろう、この山。
予想に反して見どころ満載の隠れ名山だった。
訪れた時期も良かったと思う。
あの苔のエリアは本当に感動した。
高低差もなく、距離も短め。
ぐるっと周回できるので行きと帰りで別の道を歩けるし、私の中ではお手軽コースとしてはなかなか貴重な山になりそう。
初心者にも超オススメである。

すっかり晴れた。
画面中央、奥が笹ヶ峰頂上・・・多分。
このはっきりしない山容がマイナーな要因かなぁ??
まあとにかく、良い山でした。

いやぁ、山ってやっぱりいいものですね。
では、また。




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