山登り日 2019年3月24日
今回は西だ。
久しぶりの石鎚山系。
堂が森、あわよくば二の森へ挑戦だ。
もちろん初めて訪れる山である。
石鎚の展望台としても有名な山。
一体どんな姿を見せてくれるのだろうか?
今回もTと同行。
香川でTをピックアップした後、高速に乗る。
いよ小松ICで降り、国道11号を西進。
丹原で153号との分岐を左折。
後は道なりに終点まで行くと保伊野登山口だ。
153号への分岐さえ間違わなければ迷うことはないと思う。
車道には積雪などは無く、スムーズに到着。
7:30 登山口到着。
予想に反して4,5台の車がすでに駐車中。
隣の車の方もそそくさと準備してスタートしていく。
山の稜線付近は霧氷が見える。
笹原とのコラボが見れるかな?
楽しみ楽しみ。
天候は笹曇り。
ただ快晴予報なのでこれからの青空に期待だ。
7:38 準備を整えスタート。
頂上まで3.4km。
久し振りの登山、のんびり行こう。
というか、のんびりしか行けない(^^;
最近あまりにも腹周りがわがままにポッコリ出てくるので、腹筋ローラーなる物をゲットしてお仕置き中なのだが、やればやるほどさらに腹が出てくるという謎症状の為絶対ガンガンとは進めない。
ちなみに私はこの症状を腹筋反抗期と名付けている。
自然林と人工林の境目を行く。
積雪はまったくない。
8:06 青滝山への分岐に到着。
帰りはこちらから戻るのもいいかもしれないなぁと言いながら、分岐をスルーしてメインルートを進む。
そんな簡単なものではないことを後に思い知るのだが。
やがて道は完全に人工林の中に。
スラっと伸びる杉林の中を進む。
歩きやすい快適な道だ。
しゃくなげ歩道の看板発見。
この辺りからほんのり積雪あり。
なんかよく分からんことになっている杉。
大丈夫か?
この辺りで太陽光が差し込んでくる。
天候は順調に回復しているようだ。
いい雰囲気。
やがて稜線間近なのだろう、霧氷の森へ突入。
最&高。
時期的に四国ではそろそろ見納めかな?
山登りを始めてみて感動したランキングで上位に食い込む霧氷という現象。
本当に綺麗なのである。
徐々に傾斜は結構急になってきた。
数カ所岩場の凍結地帯にお助けハシゴポイントがあり。
助かります。
上空には青空が。
10:00 梅ヶ市との分岐に到着。
分岐からは西側展望が大きく開けている。
絶景ですな。
レンズ交換。
奥にそびえるの山並みの一番高いピークが石墨山。
かっこいい山である。
青滝山越しに見えるのは松山市街。
その奥は瀬戸内海だ。
裾野には面河ダム。
それにしてもこのモコモコ霧氷。
何度も言うけど、最&高(*'▽')
分岐からは笹原&霧氷の絶景ルート。
目の前にこの光景が現れたときは本当にあわわわっとなりました( ゚Д゚)
素晴らしすぎっっ!
やがて堂が森直下へ。
大きな反射板がそびえている。
そして東側に目をやると・・・
ガスに隠されているが、二の森、そして石鎚山。
失禁レベルの大絶景が眼前に広がる。
笹原と霧氷の豪華コラボ。
これです。
これが見たかったのです。
白骨樹と笹原。
10:47 山頂到着。
立ち尽くすT。
シルエットとなっている為、普段より5割増しに凛々しくなっている。
実はただの呑んだくれおじさんなのだが。
途中で追い抜いたプリティ柴犬ちゃんも到着。
絶景に立ち尽くす私。
石鎚山にかかっていたガスが晴れてきたようだ。
ここから撮影タイム。
まずは24mmでスカッと晴れた全体像を捉える。
58mmで。
左側のピークが西ノ冠岳、中央が石鎚山、そして二の森。
135mmで二の森。
なんかここからの姿形が次郎岌に似ているなぁ。
カッコイイ。
笹原に一筋の登山道。
そして石鎚。
山頂小屋が見える。
西側から見る石鎚は初めてだ。
いつもと全然違う印象。
もっと近くで見てみたい。
二の森まで行けばもっと全体を捉えれるだろう。
またも霧氷アップ。
このaposonnar 135mmだが本当に解像するレンズ。
ただ色乗りはあっさり目。
北東方向、西条から新居浜方面の街並み。
さてたっぷり撮影&ランチを済ませて下山を開始する。
本当は二の森へ行きたかったのだが、今日はあまり帰宅時刻が遅くなるわけにはいかないので戻ります。
下りながら堂が森を振り返る。
往路の時より霧氷が減っている。
本当に気持ちがいい道。
天空の笹原ロード。
やがて保伊野ー梅ヶ市の分岐へ到着。
行きがけ考えていた、相名峠経由の下山をどうしようか?
色々考えていると、通りすがりの方から貴重な情報ゲット。
なんとこの方は朝方青滝山を登り、相名峠経由で堂が森へ登ったとの事。
ルートの写真まで見せてくれて、かなりの酷いルートだと教えて頂いたのだ。
フーム、大人しく往路を戻った方が良さそうなのだが。
とりあえずすぐそこの小ピークまで行って様子を見てみることに。
小ピーク手前から再度振り返る。
小ピークを過ぎると素晴らしいブナの森。
ちょっと様子見のつもりがどんどん進んでしまう。
霧氷のシャワーに遭遇。
気温上昇により、一斉に溶け始めた氷がパラパラと降り注ぐ。
圧巻。
やがて相名峠への分岐付近に到着。
もちろん看板などはない。
尾根筋を進むといいらしいのだが、藪で地形がよく見えない。
この時点でちょっと様子見のつもりが結局行ってみることになってしまう。
とりあえず方角を確認して下降出来そうな所から降る。
道無き道を行く。
振り返って。
笹薮で足元が見えづらいうえに結構な急斜面を降る。
めちゃくちゃ歩き辛い。
夏には絶対来たくない。
半信半疑で降っていたのだが、ピンクテープ発見。
どうやら方角は間違っていないようだ。
不意に足に痛みを感じる。
よくみると薮にトゲトゲ枝が・・・
それも辺り一面に^^;
ルート変更を余儀なくされる。
木々の間からは堂が森。
やがて尾根に乗ることに成功。
それらしい踏み跡もある。
ようやくほっとできた。
相名峠に到着。
大きな杉が迎えてくれた。
テープがあったのでここから保井野に向けて急降下を開始する。
踏み跡らしい踏み後はない。
とにかく地図を頼りに直滑降。
所々雪解けの為か地盤がグネグネで滑る。
振り返る。
奥にTが見えるだろうか?
それぐらい枝や藪などの障害物満載。
歩きにくいったらありゃしない。
やがて少しマシな踏み跡というか、道が出現。
勾配は急だが先程の障害物だらけに道に比べると随分歩きやすい。
下降スピードも少し上がる。
ときたまズルっとすべってしまい何故かその度に笑いがこみあげてきて笑ってしまう。
静かな山間に響き渡る40間近のおっさんの奇声。
決して聞いてはいけない。
なにかが芽吹いてきている。
春は近い。
やがて人工林の中へ。
切り倒された杉の丸太がまるで障害物競走のように立ちふさがる。
乗り越えたり、避けたりしながらトラバース気味に下る。
本当にしんどい。
地図を何度も確認しながら進む。
ずいぶん下降したのでそろそろ往路の正規登山道へ合流しなくてはならない。
道無き道を進む。
もはや地図上の道を探すというよりは地形図から歩けるラインを自力で探す作業に近い。
めちゃくちゃしんどいのだが、Tと地図を見ながらあーでもないこーでもないと言いながらの試行錯誤は純粋に楽しかった。
ひっそりとミツマタ。
和む。
やがて沢の音が近づいてきた。
どうやら往路の登山道は沢の対岸の尾根筋だと思われた。
ここで今回一番緊張したザレ場の急降下。
沢へ向かって下降する。
危険な為1人づつ降りることに。
なんかこの写真は緩そうな傾斜に見えるが、実際は本当に滑り出したら止まらないのではっと焦るぐらいだった。
沢に降り立って振り返る。
よく降りてこれた。
沢を渡河して対岸に取り付く。
水量はそれほどでもなかったので無事渡ることが出来た。
対岸を登りつめてついに朝通過した正規登山道に合流。
この時は本当に嬉しかった。
まさかの山頂到着以上の感激。
二度と歩かないぜっこんな道っ(~_~;)と捨て台詞と吐いて登山口へ向かう。
ここまでくるとあと少し。
15:45 ついに登山口到着。
結局二の森ピストンできたのではないかってぐらい時間をかけた下山が完了した。
本当に疲れた。
下山時使用したこのルートははっきり言って全くお勧めしません。
道も不明瞭、そして危険な箇所もあったし、特にこれから夏場は木々も鬱蒼としてきて方向も掴みにくくなりそう。
藪漕ぎもさらに酷くなるはず。
時折現れる赤テープが目印にはなるが、できれば避けたほうがいいルートです。
ぜひ正規ルートで登ってください。
今思えば忠告してくれた方のアドバイスに従うべきでした・・・
ただ、酷い道ではあったのだけど、不思議とワクワクしていたのも事実。
家庭や職場で培われているMっ子気質が更に向上している可能性がありますな、知らず知らずのうちに・・・
帰り道の石鎚SAにて。
今回Tは助手席だったので登山口最寄りのコンビニで聖水を数本購入、アルドラ(アルコールドライブ)真っ最中。
何よりこの時が一番楽しそうだったのは気のせいだろうか・・・
とにもかくにも堂が森素晴らしい山だった。
次回は二の森まで足を伸ばしてみたいところだ。
では。