森の旅 

To the world where you've never seen.

御在所山 異界を感じる神秘的な里山ハイク

約6分


山歩き日 2021年4月18日

またしても久し振りすぎる更新。
2ヶ月ぶり??
ようやく山へ行けました。

今回のお山は高知県香美市の御在所山。
標高1079m。
四国百名山にも登録されている。
自宅から近い山だが今まで訪れる機会がなく、今回が初チャレンジ。
御在所の名前が示す通り、平家伝説と信仰の山だという。
ちなみに今回は久しぶりのソロ。
慎重に進まなくてはならない。
ブランクのおかげで体力もだいぶ落ちているだろうし。
落ちて欲しい体重は全く落ちないが。
では出発。

動画もどうぞ ↓↓↓

登山口

スタートは大屋敷登山口から。
ざっくりな経路をご紹介。
香美市アンパンマンミュージアム前の195号を通過し、東へ向かう。
やがて左手に見えてくる大荒の滝への標識を目印に左折。
ダム湖を渡る。
突き当たりを右折し、そのまま大荒の滝方面へ向かうと、滝の手前に今は閉鎖しているが茶屋がある。
ここが大屋敷登山口。
南国インターから約1時間程度。
もちろん全面舗装路なので普通車でも全く問題ない。
トイレもあるので安心。

入山

8:50 登山口を出発。
誰もいない。
天候は晴れたり曇ったり。
温度は低め。
肌寒い。
昨日までの陽気はなんだったんだろうか。
暑くなるのを想定して、昼飯は冷麺なんですけどね??

まずは林道というか、舗装路歩き。
新緑の黄緑色が綺麗。
椎茸の栽培所かな?
三角に組まれた原木がずらりと。
椎茸、本当に美味しいですよね。
大人になってその良さが分かる食材リストで椎茸はかなり上位にランクされている。
私の中で。
ちなみに一位はミョウガです。

道脇の苔むした石に何かラッパ状の植物の姿あり。
なんでしょうかね?

黄色い花。
名前は・・・いつものように不明。

杉も芽吹いてきてる。
初めて見たよ、杉の芽吹き。
感動。

山道の入り口

9:13 やがて舗装路が終点を迎えると、いよいよ山道へ。

いきなりお出迎えの石灯籠。
よくよく見ると明治24年と書いてある。
130年前??
凄いですな。
一気に異界へ足を踏み入れた感覚に陥ってしまう。

椿の花が散乱している。
もう終わりかな。

沢を渡る。

9:27 手やりの道標がある地点まで来た。
こちらは大正15年とある。
昨年大正生まれの祖父を亡くしたけど、その祖父が生まれた頃に作られた訳でしょ。
圧倒されますな。

石垣跡。
昔の人の生活臭がプンプン。

いよいよ本格的な登り

10:08 境内広場に到着。
ここまで舗装林道が通じていて、どうやら車でも来られるみたい。
鳥居をくぐったその先の参道が登山道だ。

急勾配の石段がずっと奥まで続いている。

狛犬登場。

何かの葉がピンクに染まっている。
名前は・・・全く不明。
全般的に花とか植物は大好きなのだが名前は覚えれない。
これまでも、そしてこれからも。
おそらく。

参道脇にはカツオを叱る波平のように威厳に満ちた杉の大木がチラホラと。
否が応でも神域を感じずにはいられ無い。

いい道だ。

岩屋の前に手水所。
湧き水がこんこんと。
冷たくて気持ちがいい水。

やがてこの日初めて展望が開けたポイントに到着。
ベンチもあるね。

遥か先に高知の街並み、そして土佐湾が見えている。
曇りがちな天候が惜しい。
ちょっと休憩。

展望ポイントから3分。
ついに現れた尻見坂の標識。
御在所山をリサーチする中で必ず出てくる名ポイント。
先行者のお尻しか見え無いくらい急勾配の坂ということか。
ワカメちゃんスカートの方は要注意。

確かにこりゃキツイがロープを使わないと厳しい程ではない。
逆に下りがより苦労しそうだ。

またまた狛犬さんがお出迎え。

苔むした杉の巨木の足元に小さな社。
いよいよ神秘的な感じが増してくる登山道。
なんとなくゾワゾワしてくる。
頭の中は千と千尋の入り口を通過した気分。

鋭く尖った苔むした岩に光が差し込んでいる。
ただそれだけの事だが。
なんてことないのだが。

南海地震の際に首が取れたという鷹の石灯籠らしい。
本当だろうか・・・
そんなことってある??
首だけピンポイントで??
ゾワゾワメーター更に上昇中。
ソロなので突然この鷹が襲いかかってきても自分で対処しなくてはならない。

うわっ!!
ゾワゾワここに極まれり。
絶対夜に一人でここへ来れないだろう。

やがて鳥居を発見。
頂上は近いみたい。

頂上に到着

11:52 韮生山祇神社着。
コースタイムでは1時間40分とあったが。
3時間かかっている。
まああまり参考になさらずに。
写真撮ったり、動画も一人で行ったり来たりで撮っていたので・・・
通常ならゆっくり歩いても2時間程度で到着できると思う。

境内の裏に三角点と山頂表示板。
お疲れ様でした。

さらに境内奥には剣山方面の展望ポイントがあった。

東四国オールスターズの山々が目の前に。
見えるはずです、天気さえよろしければ。

ここで昼飯。
絶対暑いだろうと予想しての今年初冷麺だったのだが。
めちゃくちゃ寒い。
なんか時折時雨ているし。
化学繊維Tシャツに薄手レインだけでは凍えそう。
サッと食べて下山だ。

芽吹きもこの寒さじゃ足踏みですな。

登りでは気づかなかったいい感じの場所を撮影しながら下山する。
緑が眩しい。
ほんと春ですね。

下山完了

途中休憩しながらも下山完了。
上空は青空に変化している。
登山あるある。
下山すると晴れる。
いつもの事だ。

日ノ御子集落から御在所山。
中央一番奥の山がそうだ。
別名パイオツ山とも呼ばれているとかいないとか。
まあ・・・確かに・・・分からんでもない。

御在所山は四国百名山に選ばれているだけあってなかなか味わい深い山だった。
特に明治時代以前の石灯籠や石段が点在し神秘的な雰囲気満点。
展望箇所もあるし、杉の巨木など見所も色々あり。
登山口にも駐車場、トイレが整備され訪れやすいし、百名山とはいえ訪れる人も少なそうなので静かな山旅にはちょうどいいと思う。
雪の季節なんかにも雰囲気良さそう。
石段が凍ると怖いけど。

ではまたどこかの山で。




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