森の旅 

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岡豊山 お手軽!絶景の里山ハイキング

約5分


山歩き日 2019年11月17日

さて、今回の山登りは高知県南国市の岡豊山という山へ。
あんまり一般的な登山情報で名前が出る山ではない。
なにせ標高は97mしかない。
山というよりは、小さな丘のイメージ。
およそ”登山”の対象になるような山ではない。
ただ他と違うのは戦国時代に四国統一を成し遂げた、長宗我部元親の居城跡(岡豊城)が残る国指定史跡の山だという点。
その為、遊歩道や展望ベンチなどが整備され、軽快なハイキングを楽しめる山になっている。
山麓には高知県立歴史民俗資料館があり、春の桜の時期には多くの花見客で賑わう。
自分には結構馴染みのある山で、子供の頃花見に連れてこられたり、学校の遠足などでよく訪れていたこの山を、突然閃いた日曜日の昼下がり、息子Yを連れて出発だ。

15:55 岡豊山南岸を緩やかに流れる国分川の川縁から。
視線の先には目指す頂きが見えている。
こんもり雑木林に包まれた小さな山。

その国分川にかかる、和田橋。
数年前までこの橋は四万十川なんかで有名な沈下橋だったのだが。
いつの間にか欄干付きの立派な橋に付け替えられている。
なんか寂しいですな・・・
便利で安全になったんだろうけど・・・
とりあえずここをスタート地点に設定。

いきなり黄昏ているY。
大丈夫か。
一緒に山歩きや散歩に行くと普段家では話さない、学校での事なんかも色々話題になる。
相変わらず子どもらしい話もあれば、ドキリとするようなしっかりした話もあって嬉しいような寂しいような気持ちになる。
これから思春期を迎えて徐々に男同士の親子の会話も減ったりするんだろうから、今のこうした時間は本当に貴重だなあと思う。

和田橋を渡ると道標を発見。
岡豊山まで0.5km。

道標に従って行くとすぐに分岐。
右へ進む。

舗装路を歩いて行き、途中の民家の脇から入山。
いきなりの階段地獄が目につくので迷う事はない。

竹が混じる雑木林の中を登って行く。
道はしっかり整備されている。

可愛らしい、小さなどんぐりがいたるところに落ちている。

16:06 一つ目の看板を発見。
このまま山中を縦断して歴史民族資料館から北側へ下山。
そのまま山の裾野を時計回りに回り込んでスタート地点に戻る計画。

っと思ったらいきなり疲れ切った男。
前回の剣山登山の時に習得した、どこでも座れそうな場所があれば休憩する技が炸裂している。
いやいやまだ登り始めて10分だろう?

ちょっと休憩して伝厩跡曲輪なる場所へと向かう。
またしても階段地獄。

夕日を浴びる木々。
紅葉している木もあった。

階段を上り詰めると・・・

立派な石碑がある場所に出た。
伝厩跡曲輪(でんうまやあとくるわ)という場所らしい。
本城があった頂上から西に位置し、出城として西方への守りを固めていたとのこと。

ここからの眺めが素晴らしい。
残念なことに58mmレンズしか持ち合わせていない。
iPhone で撮った動画をどうぞ。

伝厩跡曲輪を後にして山頂へ向かう。
柿の木発見。

ここから展望広場を経て詰へ向かう。

この辺りの雰囲気が特に良い。
遠くに街の喧騒を聞きながら雑木林の中を進む。

やがて開けた展望所に到着。
岡豊城跡の石碑が建っている。

その石碑の土台に座るY。

東側の展望。
遥か奥に土佐湾が見えている。

展望所を後にして、あっという間に山頂、詰に到着。
しかし、看板は撮ったがなんと本城跡の写真を撮り忘れている(^^;

だいぶ日も傾いてきた。
ここからの展望もよし。
画面奥に見えるおにぎり山の連なりが南嶺。

肌寒くもなってきた。
急いで歴史民族資料館側へ下る。
槍を掲げる長宗我部元親像。

車道を歩いて下山するのだが、一部遊歩道として整備されているルートもあるので、せっかくならこちらお勧め。

16:45 下山完了。
どうやら入口のゲートが夜間は閉鎖されるらしい。
北側から登るなら朝7時以降の計画が必要みたい。
今回のように南側から登るなら特に制限はない様子。

赤く染まる国分川を見ながらスタート位置まで戻る。
大量のカモが羽を休めている。

あっという間に山歩きは終了。
短い時間だったがリフレッシュできたような気がする。
登山と考えるとあまりにも物足りなさ過ぎるので散歩程度に考えた方が良さそうだ。
ちょっとした空き時間などに是非どうぞ。
わざわざ訪れるならやはり春がおすすめかな。
北側斜面は桜花でモサモサになる。
私も登山を始める前は桜を撮りに毎年訪れていた。
もちろん山麓の歴史民族資料館もおすすめ。
戦国時代、長宗我部元親にまつわる資料は常設されている。
資料館までは車で乗り入れることができるので、そこからなら山頂を踏む事は更に簡単になる。

さて次回はどこ行こうかな??





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